グレートソウルズ|アメ-バ小説
目次
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【★】第五章 ミーナの胸騒ぎ【★】
その頃、ミーナはテスクから手紙をもらっていた。
テスクが遊撃隊隊長として任命された事、そして、黒騎士
ゴデイのことである遊撃隊隊長の任命は嬉しかったが、ゴ
デイという名を聞いてから何かひっかかるものがあり、胸
騒ぎがしてならなかった。
ミーナ「詳しい者に聞いてみるか・・・」
ミーナは、ヴィクルが寝静まった頃合をみて、山の奥に
入っていく、そして、少し開けた場所で、特殊な魔方陣
を書き始める。
ミーナ「これをやるのも久しぶりね」
ミーナ「魔王の血族にて上級魔道士ミーナが魔召喚を行う・・
呼ばれし者は従いて、この場に現れいでよ!!」
ミーナはそう叫び、同時に魔方陣の中に自分の血を一滴落とす
ポタリ
「オメテオス!」
闇から野太い声が聞こえる
オメテオス「ミーナさま~~~・・・」
ミーナ 「オメテオス!久しいわね・・」
オメテオス「最近は魔召喚なんて使わないのに・・・」
「急に、どうしたんです??」
ミーナ 「オメテオス・・・突然呼び出してすまないお願い
が・・・お願いがあるの!」
オメテオス「お願い??・・・幸せなミーナ様が何故?私なん
かに願うことがあるんです・・・それに・・・
魔族を捨てて人間と交わったんでしょ・・・」
「いくら血族といってもこれは問題になりますよ」
ミーナ 「・・・問題になったら私が責を追うわ心配しないで
・・・聞いて・・オメテオス!」
「テスク・・・私の夫が危ないかもしれないの!」
「胸騒ぎがしてどうしようもないの・・・」
オメテオス「・・・と言われてもなあ・・・」
ミーナ 「オメテオス!!!聞くの!?聞かないの??」
ミーナの目がギラリと赤く光る!
オメテオス(ひっ、か、変ってないなこの気性は・・・)
「いえ、聞き、聞きますよ~・・・」
(怖いなあもう)
ミーナ 「ソレデイイ!!」
ミーナの顔は穏やかになった。
ミーナは、胸騒ぎの原因、黒騎士 ゴデイの話をした。
ミーナ 「黒騎士 ゴデイって名前聞いたことない??」
オメテオス「黒騎士 ゴデイ??さあ??」
「どんな奴なんです?」
ミーナ 「別名は黒豹 ゴデイというんだけど・・・」
「噂だけしかなくて、でもこの胸騒ぎとわたし
の血族としての勘が、キケンと言っているわ」
オメテオス「ん~聞いたことはありませんねえ・・・」
「・・・まてよ、最近、暗黒界の奴らが人間に
なにかの実験をしたとかなんとか」
「そいつの名は~・・・なんだったかな?」
「そいつのことかな~・・・」
ミーナ 「人間に実験!?実験ってなに?」
オメテオス「詳しくは知らないんですけど・・・」
「やたら、人間に干渉していて」
「暗黒魔法を使って人間を強化してるとかなんとか」
ミーナ 「人間の強化??そんなことができるの?
暗黒魔法を使ったら、人間は死ぬはずだけど・・・」
オメテオス「そうなんですよ、魔元帥達も密かに調査して
いるみたいですが・・・俺らには内密になってまして」
「詳しくは知らないんですよ・・・」
ミーナ 「魔元帥が動いてる・・・」
(事は複雑そうね)
ミーナ 「オメテオス!明日、ゴデイを調査してくれない?」
オメテオス「ふむ、ミーナ様の頼みだと聞かない訳にはいかないですね」
「解りました。では明日・・・調べにいきますよ」
ミーナ 「オメテオス!頼んだわよ!」
オメテオス「ハイ!タノマレマシタ」
オメテオスは闇に消えた。
ミーナは、魔方陣を消し、家へ戻って少し眠った・・・
つづく