20世紀の後半は、アメリカとソビエトの冷戦の時代と言われます。

 

つまり、資本主義陣営と共産主義陣営との間で、国家を統治するイデオロギーの対立がありました。

 

1991年にソビエトが崩壊して資本主義陣営が勝利したと言われています。

 

しかし、現在の世界でも共産主義の国家体制の国はいくつかあります。

そして共産主義の思想について書かれた本は今でも本屋で沢山売られています。

 

最近の日本では、若者の間で共産主義に傾倒する人達が増えていると言われています。

 

アマゾンの売れ筋ランキングで、ビジネス書の中では共産主義関係の書籍が上位になるほどです。

 

今でも強い影響力を持っている共産主義とは、そもそもどんな思想なのでしょうか?

 

誰が作って、どんな人達が発展させてきたのか、意外と知らない人が多いのではないでしょうか?

 

実は私自身も共産主義の事はよくわかりません。

学校で少し教わったような気がしますが、思想自体は良くわからなかったのでほとんど理解出来ませんでした。

 

しかし、共産主義を誰が作って、どのような勢力が支援してきたのか知ると、その思想の本質的な所が理解出来ると思います。

 

 

共産主義を最初に理論的体系として世に表したのはカール・マルクスです。

 

彼は「資本論」という本を書いて、共産主義という思想を世に広めました。

 

共産主義は、労働者階級がやがて資本主義を打倒して、社会的解放を実現して新しいシステムへ変革されると主張しました。

 

この主張が正しいかどうかは、私はわかりませんが、そもそもマルクスはどんな人だったのでしょうか?

 

 

実は彼自身は労働者階級の人ではありませんでした。

 

マルクスはユダヤ教の家系の人でした。

 

コーエン家というユダヤ教の家系の出身で、このコーエン家は当時イギリス綿製品を仕切っていた大富豪であり、その一員であったマルクスも潤沢な資産を有していました。

 

そしてマルクスの祖母とネイサン・ロスチャイルドの妻は従妹です。

 

ネイサン・ロスチャイルドはロンドンのロスチャイルド家の当主で、コーエン家の支援の下、ロンドンシティーの金融を支配して大富豪となりました。

 

つまり同じユダヤ系であるロンドンのロスチャイルドとコーエン家は一体で、ロンドンとヨーロッパでビジネスをしていたわけです。

 

そしてコーエン家と一体となる事でロンドンのロスチャイルド家の礎を築いたのです。

 

やがて、ロンドンのロスチャイルド家はイングランド銀行との関係を深めて、イギリスの発展と共に世界を支配するようになります。

 

そしてその流れはアメリカの金融の支配からFRB創設につながり、現在でも絶大な影響力を持ちます。

 

つまり共産主義という思想のバックバーンにはユダヤ思想があり、そして国際金融資本家との繋がりがあるのです。

 

マルクス自身はビジネスに関わっていたかわかりませんが、これらの国際金融資本家の支援の下で資本論を書いて共産主義を広めたといわれています。

 

 

共産主義と聞くと貧しい労働者を助ける思想のようにイメージしがちです。

20世紀後半、冷戦という形で資本主義と相対する思想のように人々には認識されていました。

 

しかし、もともとの根っこは同じなのです。

 

資本主義も共産主義も、国際金融資本家が作り育ててきた、というのがほんとのところです。

 

 

ではなぜマルクスは資本論を書いて共産主義という思想を広めたのでしょうか?

 

それはユダヤ思想としての、システムとしての統治体制が必要だったからです。

 

ユダヤ教徒は世界的に少数派です。

 

資本主義の発展とともに、民族自決の思想から国民国家が誕生してきました。

そして議会制民主主義の発展とともに、選挙で国民の代表を選ぶという考えが生まれてきました。

 

民主主義社会の中では、少数派のユダヤ人が、如何に世界に影響力を行使するかが至上命題になります。

 

その過程で、基本的な事を多数決で決める民主主義では、かれらの影響力は低下してしまいます。

 

そこで少数派が支配者層になり大多数の国民を支配する体制として共産主義という思想が必要になります。

 

そして、その思想を実践して最初にできた国がソビエトなのです。

ロシア革命を成功させてソビエト連邦という世界初の共産主義国家を作りました。

 

 

1917年頃、広大なロシアの大地で共産主義という名の下に革命を起こそうとするグループが集まりました。

 

グループの主要メンバーのほとんどはユダヤ人でした。

実際にロシア革命を主導したレーニンもユダヤ人です。

 

そしてロシア革命を裏から資金支援していたのはロスチャイルド系財閥です。

 

つまりソビエトは国際金融資本家の傀儡国家と言うことができるかもしれません。

 

当初のソビエト連邦は支配者階級がユダヤ人で、その下にロシア人がいました。

 

それは昔の中国にあった清という国と似ています。

清は満州族が作った国で、もともと中国の伝統的な多数民族だった漢民族はその下に置かれました。

 

つまり少数派の満州族が多数派の漢民族を支配していたのです。

 

それと同じような構図がソビエトでも起こりました。

 

ソビエトはそのような意味で、ユダヤ系国際金融資本家にとって重要な国であったのです。

 

第二次世界大戦の時、米英が露骨にソビエトに肩入れして、日独を敵視していた理由もここからなんとなくわかると思います。

 

「対立しているようで実は、もともとの根っこは同じ、、」というのはまさに資本主義と共産主義のような関係ではないでしょうか?

 

まさに兄弟みたいなものです。

 

 

このように共産主義の成り立ちを見ていくと、今の世界情勢の見方も変わってくるのではないでしょうか?

 

ある高名な言論人はこう言いました。

 

「米ソ冷戦は八百長だ」

 

本気でアメリカはソビエトを潰す気はもともとなかったのです。

 

ソビエトは内部崩壊のような形で消滅してしまいました。

アメリカが潰したわけではないのです。

 

米ソ冷戦の時も、しっかり国際金融資本家がソビエトを経済的に支援していました。

 

しかし、国家システムがあまりに効率が悪すぎて、自然消滅していったのがほんとのところではないでしょうか。

 

ロシア人が自ら共産主義を放棄した、という説もあります。

 

 

このような背景を知っておくと、今後世界でどのような変化が起こるのか、参考になると思います。

 

 

※参考文献