バルフォア宣言とは、イギリスがパレスチナの地に、ユダヤ人居住地の建設を支援する事を約束する、とした宣言の事です。
簡単にいうとシオニズム運動をイギリスが支持する、と公式に表明した事になります。
シオニズム運動とは、パレスチアの地にユダヤ人国家を建設しようという運動の事です。
この宣言は第一次世界大戦中の1917年にイギリスの外務大臣アーサー・バルフォアによって表明されました。
このバルフォア宣言がなされた歴史的経緯を見ると、当時から既に、アメリカの支配者層の多くはユダヤ系(特に金融資本家)であって、かなり強い影響力を持っていたという事が分かります。
まず、第一次世界大戦は1914年にヨーロッパで始まりました。
その戦争が連合国と中央同盟国の2つの陣営が争う形の世界戦争へと発展しました。
当初の主な参戦国は、連合国側はイギリス、フランス、ロシア、イタリアで、中央同盟国側はドイツ、オーストリア、オスマントルコです。
当初はヨーロッパが主な主戦場だったので、アメリカは不干渉主義を掲げて、参戦しておらず、連合国陣営が苦戦していました。
そして、戦争が始まって2年ほどして両陣営ともかなり消耗していたのでイギリスは講和を検討するまでになっていました。
しかし、そこで、欧州のシオニストがある取引をイギリス政府に持ちかけました。
イギリス政府がパレスチナの地にユダヤ人国家樹立に協力するのなら、アメリカを第一次世界大戦に参戦させるように働きかける、というものです。
アメリカの参戦と、ユダヤ人国家樹立とどう関係があるのか、普通の人なら、よくわからないと思います。
しかし、実際には大きく関係があるのです。
つまり、ユダヤ人社会はアメリカの支配者層にかなり強い影響力を持っているので、ユダヤ人国家樹立を取引材料にすれば、ユダヤ系の金融資本家は本気になってアメリカ政府に働きかける可能性があるのです。
イギリスはこの条件を呑みました。
そして、1917年に実際にアメリカが第一次世界大戦に参戦しました。
アメリカ参戦から数ヶ月後、バルフォア宣言がなされたのです。
その後、アメリカの圧倒的な軍事力によってドイツをはじめとする中央同盟国は総崩れとなり、1918年には中央同盟国側の敗戦が決定的となりました。
1918年に休戦協定が調印され中央同盟国側は降伏しました。
このような経緯から、ユダヤ系金融資本家がアメリカの政治に強い影響力を行使出来る事が見て取れます。
その背景は、ユダヤ系のロスチャイルド系財閥を中心とした国際金融資本家のFRB(連邦準備制度理事会)の支配から行政、司法、メディアなど、社会的影響力のある機関をしっかり押さえ込んでいるという重要な事実があります。
一方、敗戦したドイツはどうなったのでしょうか?
当初は、互角にイギリスと戦っていましたが、欧州のシオニストによる工作によって、局面が大きく変えられてしまいました。
歴史的にユダヤ人は迫害される事が多い民族でしたが、ドイツではそれほど強い迫害はありませんでした。
当時のドイツはユダヤ人にとっては、経済的自由があり、比較的住みやすい地であったのです。
戦時中は戦争に行かされる事もありませんでした。
しかし、それがあだとなって、まんまとはめられてしまったのです。
ユダヤ人国家樹立と引換えに、ドイツは敗戦に追い込まれたのです。
敗戦によってドイツは多額の賠償金を課せられ、経済的にかなり困窮します。
しかし、背後でユダヤ人勢力の裏切りにも近い動きがあった事が戦後明らかになります。
その事実を知ったドイツ人は激しく憤慨し、これが、ナチスドイツの成立に大きく関係してくるのです。
このように近現代史においてユダヤ人並びにユダヤ系金融資本家は強い影響力を行使しています。
では、そのユダヤ人とはいったいどういう人達なのでしょうか?
ユダヤ人とはユダヤ教を信仰する人達の事です。
そして、ユダヤ教を知るには、その聖典である、旧約聖書を読むとよくわかります。
ちなみに、新約聖書はキリスト教の聖典です。
つまりユダヤ人とは宗教的な思想で結びついた人達です。
このブログでは、今後、ユダヤ人の思想を理解する手助けとして、定期的に旧約聖書に基づいたユダヤ思想について記事を書いていきたいと思います。
※参考文献