国際金融資本はロスチャイルド財閥とロックフェラー財閥が有名です。

 

ロスチャイルド財閥は、18世紀後半のドイツ系ユダヤ人のマイヤー・アムシェル・ロートシルト(1743-1812)が銀行家として成功し、その基礎を築きました。

 

そして、5人の息子達が、フランクフルト・ウィーン・ロンドン・ナポリ・パリそれぞれの都市で銀行業を発展させ拡大していきました。

 

ロンドン家は英国の中央銀行であるイングランド銀行と関係を深め、ロンドンシティーの金融に強い影響力を持ちます。

 

英国が世界の覇権を握るにつれて、ロスチャイルド家の影響力も大きくなっていきます。

 

そして英国が世界の覇権を握っていた19世紀には、ヨーロッパはもちろん、世界中に強い影響力を持つようになります。

 

その後、現在までロスチャイルド系の財閥として、様々な事業に進出し、多くの産業に強い影響力を持っています。

 

またロスチャイルド財閥はユダヤ系の強いネットワークを駆使して、時に、国家の政策にまで影響を与える力を持ちます。

同胞のユダヤ人を各国の金融、行政、司法、メディアに進出させ、その影響力を増大させる事に努めています。

 

各国での民間のシンクタンクなどを駆使して革命を成功させる目的で資金援助を行い、国家そのものの体制を築きあげる力を持つようにもなります。

 

19世紀や20世紀初頭におきた革命の多くに背後から資金援助をしていたのはロスチャイルド家といわれます。

 

特に1917年に起きたロシア革命はロスチャイルド財閥の支援によって成功をおさめ、ソビエトという国家を誕生させる事が出来ました。

 

これはユダヤ系金融資本家にとって、大きな成果と言えます。

ソビエトという巨大国家がロスチャイルド系財閥の傀儡国家となった事で、その後の世界史に大きな影響を与えるようになりました。

 

日本の明治維新の時に、薩長に資金援助していたのも、ロスチャイルド系の財閥と言われます。

 

これによって日本にも大きな影響力をもつようになりました。

 

 

ロックフェラー財閥は主に石油事業で成功し巨万の富を築きました。

ロックフェラー家はアメリカ合衆国の名門で、プロテスタントを信仰するフランス系の出身です。

 

ロックフェラー家の礎を築いたジョン・D・ロックフェラー1世(1839-1937)はスタンダード石油会社を設立しアメリカの石油の9割を精製する企業に成長させて「石油王」と呼ばれるようになりました。

 

20世紀は石油の世紀と言われます。

 

石油利権を手中に収めたロックフェラーは、まさに20世紀の主役であり、最重要キープレイヤーとなりました。

 

そして厖大な利益を元に金融分野に進出して勢力を拡大していき、国際金融資本家として資本主義の帝王といわれるまでになりました。

 

1913年ロックフェラー家はロックフェラー財団を設立して、医療・健康・科学・芸術・国際関係・社会科学など様々な分野に資金援助するようになります。

 

ロックフェラー財団は世界に最も影響力を発揮しているNGOと言われます。

 

特に第二次世界大戦において、アメリカの対日政策に大きな影響を与えた「太平洋問題調査会」に強い影響力をもつようになります。

 

太平洋問題調査会とは、環太平洋地域の民間レベルでの相互理解と学術交流を目的として設立された国際的非政府組織です。

 

政治・経済・社会の諸問題の共同研究を通じて専門家の交流をはかる事を活動の軸としていました。

 

この太平洋問題調査会は共産主義者の牙城ともなっており、そこにロックフェラー財団の力が強く働いていたのです。

 

つまり、ロックフェラー財団は第二次世界大戦当時のアメリカの外交政策に大きな影響を与える力を持つまでになっていたのです。

 

太平洋問題調査会や共産主義者、そしてロックフェラー財団が、時のルーズベルト政権に対日政策で強い影響を与え、日米戦争へと政策誘導していったのです。

 

 

このように国際金融資本家は近現代史に大きな影響を与えています。

そして、その影響力は現在も続いています。

 

現在の政治、経済、国際情勢を理解するには、国際金融資本家の存在を抜きにして語れないというのがその理由です。

 

しかし、その事をテレビや新聞は報じる事はありません。

学校の教科書に記載される事もありません。

 

それはメディアも学校の教科書を作る人達も国際金融資本の影響下にあるからです。

 

我々は真実の情報を得ることの重要性、また情報分析力を持つことの大切さは、このように世界を陰で支配する勢力の存在抜きにして語る事は出来ないのです。

 

 

 

※参考文献