麻枝准×熊木杏里コンビによるアルバム
Long Long Love Song」
に収録された、麻枝さん曰く
「賛否両論の賛が俺しかいなかった曲」

一番最初に聴いたのはお2人の楽曲解説ニコ生でした。

曲の内容は
「母は塞ぎ込み、父は暴力を振るってくる最低の場所でも、きみだけが居てくれることが唯一の救いだった街。どんな場所にもついていくから、私を置いていかないでね?
でも彼は私を救おうとして、父に暴力沙汰を起こして捕まってしまう。きみだけが居てくれれば良かったのに。
時はたち、今年結婚することになったよ。お腹には子供もいるよ。きみとの恋は他に何もいらないような恋だったよ。」

最初に出た感想は色んな感情が渦巻いてはいましたが
「えっ?この曲7分46秒もあったの?すげー短く感じた!」
でした。世界観に引き込まれた結果の感想でしょうね。

正直発売からかなり時間のたった曲ですが、未だにこの曲を聴いても自分の感情は整理できないままです。そんな曲の感想書くなよって話ですが。

取り方次第では
「ただの身勝手な女」
ですが、麻枝さんが伝えたいのは
「人生ってそんなもんだよね」っていう諦念感。

だから、この歌を聴いて「父親この野郎」とか「彼のこと待ってあげろよ」って責めるのは違う。

でも、僕自身、どこか人生に諦念感を持っていながらも諦めたくないジレンマもあるので、この曲の結末を受け入れられずにいるのです。

彼視点で考える。

「彼女を救ってやりたかった。捕まったけど、ここから出たら彼女にプロポーズするんだ。それだけが僕にとっての希望。

そして、長い懲役を経て…

何を間違えてしまったのか?正義感から暴力を振るってしまった事が間違いだったのか?他に何ができる事はあったのか?それ以外の日常で何かを変えていれば彼女は僕を待っていてくれたのか?僕を捨てた彼女を恨むか?」

後悔の連続です。でも確かに人生ってそんなもんです。多分本当に僕が彼の立場になったら、彼女の事を恨むでしょうね。

でも、この歌には彼女の気持ちが十全に描かれている。
彼女と彼の気持ちに若干の違いがあった事を汲み取れる。

彼女は悪くない。
強いて言うなら彼女は弱かった。
現状に抗う力がなかったんだと思うんです。

「彼がいてくれれば今の環境のままでも良い。世界を変えてくれなくてもいい。彼を待とうにも、別の男と子供ができてしまったから、流されるままに結婚することになったよ。救ってくれた彼にはありがとうを伝えたいけど…」

全部流されるままなんです。
でも、弱い事は悪い事ではない。
僕自身、弱い人間なので彼女の事をどうして責められようか。

だから、この曲に関しては
「悔しいけど、そんなもんだよね。諦めたくないけど結果はこうだよね…。」
と後悔しながら受け止めるしか出来ないのです。
でも、だからこそ、この曲は何度でも聴けるスルメ曲だと思います。