カサンドラ症候群とは

主にはアスペルガー(ASD)をパートナーに持つ人が

ASDのパートナーとコミュニケーションが取れないことや

心が通じないことのストレスによって心身に不調が出ている状態のことを言います。

 

パートナーでなくても、親や子供、家族や最近では上司や同僚、部下など

身近な人との間でも言われるようになりました。

 

2003年にイギリスの心理学者マクシーン・アストンが名付けたものですが

病気の診断名ではないため、状態のことを指します。

 

カサンドラというのはギリシア神話に登場するトロイの王女の名前です。

 

 

太陽神アポロンに見初められたカサンドラは、アポロンから予知能力を授かりますがアポロンに捨てられる未来を予知したために、アポロンを拒絶します。

 

怒ったアポロンに「カサンドラの予言を誰も信じない」という呪いを

かけられたという神話が由来です。

 

苦しみがなかなか周囲に理解されない点が元になっています。

 

カサンドラ症候群は正式な病名ではなく

アスペルガー(ASD)の診断を受けた人でなくても

アスペルガー(ASD)の傾向がある人の身近な人なら起こりうる状態なので

なかなか周囲の人に苦悩を訴えても理解されないことが多く

その点も辛さになっています。

 

経験者としては、周囲の人に訴えても理解されない原因に

発達傾向の遺伝の問題もあるなと感じています。

 

私の場合は、夫の家族がほぼ全員ASD傾向があり

私の実母もASD傾向なので、家族に夫や子供ことを相談しても

余計にややこしくなってしまったり、さらに傷つく結果になることも多かったです。

 

子供が決まったものしか食べないことを

当時、子供を持つ同僚に相談したことがありましたが

「ウチは出したものを食べるよ。」とか

「食べなければ、片づけてしまえば、食べるようになるよ。」などと

言われてしまい、ASDにもカサンドラ症候群にも理解がなかった当時の私は

さらに悩みが深くなった経験があります。

 

対処法やならない方法などについては、後日書いていこうと思います。

 

当時の私のように

カサンドラ症候群というものがあるんだということを知るだけでも

少し楽になる人がいるのではないかなと思います。