私達は、話をしている時、無意識に常識を踏まえて話をします。

 

それが、アスペルガー傾向のある人からすると

話が分からなくなってしまう原因でもあります。

 

A=Aのまま、受け止めて話すのがアスペルガー。

A=Cになるのが定型脳の人の話し方です。

 

定型発達の人の会話は

AにB(常識)がプラスされて、Cに変化します。

 

これが、アスペルガーの人が唐突なことを口にするとか

空気が読めないと言われてしまっている理由です。

 

以前に相談を受けた方の話ですが

旦那様(アスペルガー)におばさんが亡くなったから

香典を出してほしいと言った時に

旦那さまから「何で僕が香典を出すの?」と言われたそうです。

 

この場合、親戚に香典を出すこと(B:常識)を旦那様が知らなかったので

純粋に尋ねただけで、

おばさんを嫌っていたり、奥さんを嫌っているわけではないのですが

定型発達社会の常識からすると嫌味なことを言っているように

受け取られてしまう訳です。

 

定型発達の方からすれば、そんなことぐらい大人ならわかるだろうと

思ってしまいがちですが、アスペルガーの人は

興味関心がないことを全く受け止めないこともあるので

常識がインストールされにくいため

年相応の常識を身に着けていないケースも多くあります。