都筑道夫を机の上に伏せ、
枕元の書棚に香山滋をさり気なく挟み、
「これ読んだか?」 と貫井徳郎を見せ、
綾辻行人をあやつじこうじん君と呼び、
有栖川有栖を話題にすれば「弟子は先週読んだ」と言い、
いつも最後には「やっぱり鮎川哲也が一番だな」と嬉しそうに頷く。
そんな祖父が僕には居る。
頭の出来も専門分野も思考パターンも他の趣味嗜好の悉くが違うのに、本格推理小説を愛しているという点では可成の部分がブレなく重なってしまう。
偉大な祖父であり、大切な読み友達だ。
※なおこの極端な傾向は、家族中で何故だか自分にしか色濃く遺伝していない。