シルバースプーン | 猫の島調査報告書

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

さてグローブ座の感想、一週間経ちましたが残しておきます。
ネタバレも含みます。

「シルバースプーンに映る月」/
作・演出:G2。音楽 :荻野清子。

とある洋館、嵐の夜。

三年来行方不明の富豪の妻、彼女を想う弟と夫。
いわくありげな使用人達。
そこへ訪れる女。
夜に響くは幽霊の声?

ミステリ者の琴線に触れてくる状況。
折しも雨風来やりそうな外の空模様で自然と舞台にも入りやすかったです。



■登場人物
・敷島綾佑(坂本昌行)
問題の屋敷に住む、お金持ちのお坊ちゃまがフラフラしたまま成人してしまった人。重度のシスコン

我儘で上から目線。ただし粗暴を気取っていても幽霊に怯えるなど可愛らしい面も。
主人公だが少々受け身感あり。「敷島家の爆薬庫」なんて言われる割にはなかなかナイーブな面も強調されており、とんでもないことをしてるのに憎めないキャラだった。クッションとの親和性半端なく高。
歌は坂本氏なので相変わらず自然。
ダンスで恋に落ちるの何回目だ。


・山田美珠希(新妻聖子)
突如現れた女その1。鶴田の娘。

敷島家と鶴田の企みに巻込まれ、しかし持ち前の勢いと明るさに逆に巻込んでいく。
単純な可愛さは見せないが、芯が有って好感度高。
(茶髪ストレートは正義を割引いても)
このかたの声は少し特殊で、断面が丸みを帯びたH字鋼みたいな響きで耳に残りやすい。坂本氏や鈴木氏のストレートで引っかかりの無い声とタイプが違って面白い。
後、台詞から歌の声が変わらないのも着目点。
 

・敷島雅也(鈴木綜馬)
綾佑の姉の夫で婿入り、持ち会社も切り盛りする出来る男。

綜馬氏の声は最強度の柔らかさだった。こんなにか?
義理の弟に嫌われていることを知りながら気遣うところ、美珠希に癒されているところが日頃の苦労を偲ばせる
義理の兄弟だが綾佑としっかり家族的な雰囲気の似方を見せてくれる。(本編関係ないが暗転中のとある動きが目に入った)
美珠希が綾佑の嫁になったらなったで軽く心を痛めそうだ。
 

・鶴田彩月(戸田恵子)
敷島家コンシェルジュ。
勘違いおばさんにて騒動の元凶。 
美珠希の母だが一度も会わず存在を隠していた。

敷島家の奥様に納まりたいが為の行動力と妄想力が斜め上にすごくてツッコミどころ満載。
雅也は元執事だったが、コンシェルジュは別の立場? (パーティーの段取りとか執事っぽかったが)
同じだとしても、2人の間の期間は誰か派遣されて来ていたのだろうか。気になる。

いやもう恵子様ああ恵子様恵子様。鶴田ってキャラでなく戸田恵子というキャラ。演出もあるんだろうけとひとり突出しすぎではないか。し。最後の「かしこまりました」良かった。
歌声は高音以外も予想よりキツめの声質で結構驚き。


・市ノ瀬泉美(内田亜希子)
突如現れた女その2。
お見合い相手として屋敷に来る。が、何故か片手にガイガーカウンター(笑)。
軽い不思議ちゃんの入った明るいお嬢様

幽霊のためならえんやこら、でトンデモ理論に屋敷を巻込むわ、作曲とかもしちゃうわ。
ともかく可愛い!
最後の庭のシーンが見切れてたのであれなんだが、もう最悪雅也がこの子と結婚しちゃえと言いたいくらいに硲的好みw。敷島家明るくなるよ。
声質は膨らみをもった少し柔らかみもある声。音圧は戸田氏の次に高く聞こえた。


・磯村恭平(上口耕平) 
綾佑の友人。同じく遊び人でいつも一緒に飲み歩いている。

ダンスのシーンは可愛い&歌も良いが恋愛設定が謎。活かされてないと思うんだが、どうなんだろう。「美珠希だから」の台詞も時間経過が分かりにくい所で出てきたので突然感が否めないというか。
劇中の役割が一番分かりにくいキャラだった。

見に行った回でこのかたのマイクが一部調子悪くて少々可哀想な事態に。


・堂島康之(青山明)
敷島家使用人その1。
押しに弱いおじさん。幽霊肯定派

もう一人の先代からの使用人・掛川とペアで行動することが多い。
鶴田の仕切りには多少疑問を感じることもあるが(多分それは新参かどうかではなく鶴田独自の問題なんだが……)、
お坊ちゃまには愛情深く接している。同じ使用人だった雅也に対しても、きっちり旦那様扱い。

青山氏もソフトな声質で、男性陣は上口氏以外みんな柔らかい声だな。
 

・掛川雪子(園山晴子)
敷島家使用人その2。
ちゃきちゃきなおばさん。幽霊肯定派
 
堂島と共にお坊ちゃまをいなしつつ屋敷の幽霊の存在を探求しようとする。
声質は正統派な感じ。全員でも聞き取れるけど主張し過ぎず、好き。
青山氏とのデュエットもっと聞きたかった。



これで全員か。ふぅ(゜∀゜ゞ)

余談ですが、
敷島にしてる意味が掴めないってのと、
譜面で歌う所が毎回お遊びで変わってるんだったら面白いなぁとか。

なにぶん3階最下手席で細かい演技を追えてない可能性は高く、特に庭場は演者の頭までしか見えてないので、解釈が違ってるかもしれません。

しかし
オチがひっどかったり、実はそこまではひどくなかったりしますが
安心して見て、見終わってスッキリ帰れる
そんな舞台であることは間違いないです。

オリジナルの楽曲は何回でも聴きたい良曲でした。





ゴドーなんて居なかったんや、と
ちらっと頭をよぎった(・ω・)