神津探偵の思ひ出 | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

由良三郎のエッセイを初めて読んだ。
 
「ミステリーを科学したら」/文春文庫。
 
 
実作>批評>エッセイの順番で読むのが常な訳で、
にしても、今までこんな美味しい本を読まずに置いといたなんて信じられん。
 
 
医学の専門知識をフルに、ミステリー好きが喜々として戯れてるって感じ。
古今のミステリー作品の含有率も高く、興味を惹く読書ガイドとしても忠実。
あぁ、中学生の頃に出逢っていれば!
 
 
だから私はいつでも自分を叱りつけているのである。
 
「物語の中に、嘘でもいいから、読者に最高級の爽快感を与えるような、論理の美を織り込め」と。
(P.64)
 
 
 
解説は島田荘司。
前半、由良三郎を、正しく賛美するところは良いのですが、
94年の島荘は、既に日本人論の虜だったので、後半は……推して知るべし。
 
 
次は、各務三郎の「ミステリ散歩」に行く予定。