頭痛が痛い | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

石持浅海の「扉は閉ざされたまま」を読み終わったので、
同シリーズの「君の望む死に方」にも入ってみた。

このシリーズは
ミステリとして美しく、キャラクターも割合(石持作品にしては珍しく)好きなのだが、やはり物語に相容れなさが有るね。


石持作品は割合に殺人肯定派な読み取りかたが出来てしまうところがあってだなー。
そしてストイックと紙一重の偏りを感じてしまうキャラがいつも登場して、そこが生理的に厳しい。狂信的つうか。


探偵は、碓氷優佳という可愛い系美人で、
完全な頭脳派であり、理性的な感情の在り方をしている。
好奇心が何にも勝るという面がある。
強い女性キャラでありながら、くどさや男っぽさ、無理な大人の女演出が無く、非常に好み。
彼女に選ばれた男は本気で幸せやと思うね。


開かない密室の次は、起きない殺人なのかね。
3部作の最後が気になるところである。