よき休日 | 猫の島調査報告書

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

 
読書メーター記録の20万ページ目は、「密室殺人ゲーム2.0」/歌野晶午/講談社ノベルス。
 
 
Web上で、トリックを駆使した自らの殺人を披露しあうコミュニティの面々は、相変わらずですた。
てかね、前作「密室殺人ゲーム王手飛車取り」のラストがラストだっただけに、ちょい拍子抜けではあったんだが、
本当にそれやっちゃうの!? 的面白さは健在。
 
 
 
あと、今日面白く読んだのは
「人柱はミイラと出会う」/石持浅海/新潮文庫。
探偵役は人柱です。
(比喩的な意味じゃなく、ただ人柱なんです)
昨日の「温かな手」に近い、割合と軽めの読みやすい文体でした。
 
現実には歴史書や小説でしか知らない江戸時代の習慣が、現代日本に残っている、というパラレルもの。
山口雅也の「日本殺人事件」を思い出しますが(外国人視点だし)、あれよりは普通の現代日本です。
だからこそ紛れ込む錯誤がスリリングでした。