「ロジカル・デスゲーム」一択 | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

有栖川有栖の新刊「長い廊下のある家」を読みました。

4短編が収録されているのですが、
取り敢えず、記事タイトルのような感想です。
まぁ、最後の「ロジカル・デスゲーム」一択で。


以下ネタバレっぽく書きますと、





「ロジカル・デスゲーム」の方向性は「スイス時計の謎」に近いですね。
話は「ジャバウォッキー」系。
火村准教授的には「201号室の災厄」ですかね。


謎解き自体は、「スイス時計~」よりもっとシンプルなのですが、話の処理の仕方で凄く巧くシリーズもののミステリ短編にしているなと思います。
久しぶりに満足。


しかし
火村は凄い経歴になってきましたね。