ただいま帰宅(・ω・)/
腹が減ったお。
弁当を食べながら、軽く1冊紹介。
以前、「背伸びして情熱」という怖い作品集に出会った。
どう見ても少女漫画な、
しかもお世辞にもすごく上手いとは言い難い絵
(柳原望を雑にした感じ?)の
4コマ漫画である。しかも短編集。
しかし、これが怖いのである。
決してホラーものではない。
表題作も、少年と先生(表紙のかわいこちゃん)との恋愛を描いたものであるし、
どろどろとした人間関係やスプラッタも出てこない。
ほんわかとした絵柄にマッチしているように見える、ささやかな幸せといったような作品たち。
しかし切り口が既存の枠にない描写を、
自然に、当たり前に画面に出している。
姉弟恋愛もののように、これと明瞭に表出している非常な設定は少ないが、
忘れてはいけない、生きていく以上必ず有る身を切るような寒さを感じた1冊だった。
- 背伸びして情熱 (まんがタイムKRコミックス エールシリーズ)/仙石 寛子
- ¥860
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さて、
そんな作者の同じく2冊目(?)短編集が「三日月の蜜」である。
今回も表紙は可愛らしい。
- 三日月の蜜 (まんがタイムコミックス)/仙石 寛子
- ¥860
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表題作は、喫茶店バイトの青年と娘と、常連客の女性の間で繰り広げられる
恋愛劇である。
あー設定だけ書くとなんて普通。
多少の驚きの展開はあれど、多分現代人の感覚的に
ほんのささいな漫画的事項でしかない。
なのにも関わらず、
後半収録の各作品で、
等身大青虫と初詣に行く青年だったり、(「キラキラ青虫」)
牛とラブラブのバニーガールだったり(「ちょっと早いけど干支」)
を微笑ましく見ている頃にやっと、
ほんの少しの毒がやがて全身に回るように、
作品の奇妙な味にどっぷりと漬かっていることに気づくのである。
個人的に今回の怖い大賞は、「レンゲリンネ」。
よーじょと守護霊という使い古された設定ですが、これもまたよし。
作品中でいろいろ説明しすぎていると思うのに、
なんで過剰に感じられないのか、
謎でお気に入りな作家の1冊である。