八岐大蛇 | 猫の島調査報告書

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

暑い、ですね。

家に、帰ると、放心状態、になります。


息が、浅くて、打つ文も、途切れつつ、



今日の1冊目。




猫の島調査報告書-舞台宇宙.jpg




「舞台宇宙の住人たち」/持田諒/惜水社。

国立劇場の公演ガイドの小冊子「日本芸術文化振興会ニュース」のコラムを纏めた1冊。



前半は、
歌舞伎・文楽関係の裏方さん、
舞台監督、大道具、美術、技術、照明といった舞台方面から
床山、鬘師、衣装、小道具といった役者の身に付ける方面、
素人話には上がりにくい、和楽器作製や組紐、幕作製、つけ打ち、楽屋口番まで。

見開き1ページの中に、
50人の裏方職人のかたの半生と技の紹介、人柄まで感じさせる。

後半は、
演劇にはまりつつある主婦と、老棟梁が登場する小説仕立てで、
歌舞伎と文楽の魅力を季節、街の流れを織り込みつつ紹介している。


惜しむらくはまとめた為に、ちとクドくなったこと。
(コラムなんで、定型化した文章構成が何回も繰り返されるのですね;)

だけれど、9年分も一気に読めるのは嬉しい。
この向こうに色々な物語が繋がっていると感じる、濃い読書をしました。




<参考画像>

振興会ニュース
 国立や新国立劇場のロビーに、チラシなどと一緒に置いてあります。

猫の島調査報告書-振興会ニュース.jpg