路考茶色 | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

 
昨日に引き続き、有栖川有栖の「闇の喇叭」について。
ねちこく御免。多分明日も書くw
 
 
探偵が禁じられた日本を舞台とした「闇の喇叭」では、
ほかにもSF特殊設定が種々あり、
その中で、外来語以外はなるべくカタカナ語にしない政策、という表現があったのだが、
 
はて、この『路考茶色』はどんな色ぞ?
 
と、
直ぐには出て来ないんだな、これがw
自分知識無さすぎて困っちゃうよ、まったく。
(まぁ、和の色はいいね。とか言いながら、久々に色彩事典をぺらぺらと捲ってみたりして満足な訳だが)
 
 
そういえば、
「落っこっちゃう」が東京方言と初めて知った。ただの幼児語で地方色はない言葉だという認識だったので驚いた。
アリスは、落っこっちゃうとは言わないのか。なんか不思議だ。
 
 
 
作品自体は、
漢語にすりゃいいってもんじゃなく、やまとことば推奨とか、
言論の自由とか、職業選択の自由とか、
自分の頭で考えるのが一番大事とか、
ごく当たり前なことを青少年向けらしく頑張って正面から主張。
 
 
ミステリ的には、森博嗣かいな? という仕上がりだが、
トリックから犯人が特定できるつくりは作品構成上は良かったと感じる。
 
 
それよりなにより、
有栖川は青春ものを描かせるとベタになる一歩手前でリアルに上手いなぁと思うのであった。
 
 
こうやって、また探偵は生まれるんだな。