2010年3月のまとめ (ピックアップ版) | 猫の島調査報告書

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

 
2010年03月の読書メーター
読んだ本の数:76冊
読んだページ数:9745ページ
漫画:55冊
再読:12冊(漫画含む)
 
 
部屋の整理をして、古い漫画祭りを開催した結果ですな。
冊数の割りに当たりが少なく、当たると大ホームランだった3月。
 
 
★本格は甦った★
「猫は知っていた—仁木兄妹の事件簿」/仁木悦子/ポプラ文庫ピュアフル。
 
猫好きとしても有名な作者。繰り出す作品は直球本格探偵小説。
 
この作品では、シリーズ探偵の仁木兄妹が、下宿することになった個人病院で事件に遭遇する。
訳あり家族、毒草、神出鬼没の猫、建て増し建築の病院(例によって平面図も)、と抜き出してみただけでも中中クる。
とどめに来る告白の手紙は涙もの。
 
しかし何回読んでも楽しい。『超オススメ』のカテゴリ殿堂入りだろう。
新刊絶版だったなんて勿体無いにも程がある。
 
 
 
★カラスとか★
新装版「大日本天狗党絵詞」1/黒田硫黄/アフタヌーンKC。
 
普通の少女が、或るる日突然『天狗』になり家を出た。
彼女を見いだした男は力有る妖怪らしいが、パッと見は冴えないオヤジ。彼女はそれには頼らず天狗仲間を集めようとするが……。
 
ドロドロなのに爽快。
特に「見ている」のくだりが良かった。何あの画面構成。
 
『天狗』は、一応外見は普通の人間だが、一般的に言われる妖怪の能力を持つとイメージしていただければOK。
神社のドールハウス遊びとか怪談話の裏側で笑う。視点が変わると怪異は怪異じゃなくなったりするのだが、元々の前提が既に怪異だったり(笑)
 
とりあえず、口から出たまま喋らないでください><