昨日は体調が思わしくなかったので、美しい小説を読んだ。
「わすれなぐさ」/吉屋信子/河出文庫。
昭和初期のお嬢様学校に通う3人の少女達の物語。
80年前に書かれたとは思えない内容だった。
メインの登場人物は3人。
3年生だから、今でいうと高1ぐらいか。
派手グループの姫・陽子
ガリ勉グループの筆頭・一枝
地味ながら孤高のひと・牧子
同じ教室に居る以外、ほとんど接点の無かった彼女たちが、
ひょんな思いつきから交わった1年間が描かれる。
時代がら言葉遣いの美しいこと、
少女小説独特の煌々しい地の表現の心地よさ。
アップテンポなストーリーでありながら、退きの情景を挟みこむ巧さ。
そして特に終章、海辺の描写は声にして味わいたい贅沢な文章だった。
![小腹が減ったとき、最近なに食べる?](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
カワハギ(°Д°)ウマー
乙女な雰囲気ぶち壊しですまん。