「夏の前日」1/吉田基已/講談社アフタヌーンKC。
気の強い年上の女にやさしく叱られたいだと? あったりまえだろーが。
実現しやがってちっくしょー。
さらにさらに画学生の葛藤、たまに見かける気になるあの娘(笑)、訳あり美女との恋愛(エロス含む)なんて、いつの時代かと思う設定やん。大好きだ。
主人公の青年、可愛いわな。
そして表裏で
絵描きの話はいつも同じだと思うのだが共感を呼ぶ。
汗の、体温の、風の、光の皮膚感覚。
油絵の具の臭い、草原の匂い、花の香り。うん、日常も作品の中に、どうしたって混じるに決まってるんだ。
この手だけが描く訳じゃない。
頭で解っているだけじゃない、イーゼルの向こうの存在。
確かに知っているそれに気づいていないから描けない?
恋は燃える炎のように純情に順調で、
しかしやがて嵐が吹き荒れるのだろうと。スレた読者は期待しちまったり。
おまけに、ねこ可愛いよ、ねこ。