話の筋はミステリってより不可解だったりするし、
単純であっても勧善懲悪ってもんでもないし、
しょっちゅう手とか首とか飛ぶし、
詞章の聞き取りに1年くらい掛かるし、
実は関西弁には違和感あるし、
姫は悉くいじらしいし、
倫理観とか元から違う上に劇的デフォルメ強いし、
弦の鳴りや呼吸がふっと入ると気持ちいいし、
舞台横長だから端から端まで見るの大変だし、
かと言って下の小物と上手の老婆の同時の動きを見逃せるわけないし、
腹のどっから声出してるのか全く解らないし、
有り得ないくらい刺激的。
或る意味、凄く面倒。
深入りするとヤバいのは目に見えてる。
だから面白いし、
やめられない。
そんなこんなで今日も文楽の本を読む。
「吉田玉男 文楽藝話」/国立劇場調査資料課。