猫舌心 | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

 
今日の文楽の見所は
八百屋お七の火見櫓を登るところでした。
 
前半の時代物は、子供の台詞が生理的にダメだった。
初陣の若武者なんだから、そんなに子供々々させなくても、と思う。
話はいい感じに泣かせます。
 
 
で、
国立劇場資料館にて、落合芳幾の日日新聞挿画を見たので、こっちにも感想上げ。
 
「当世浮世絵類考 猫舌ごころも恋のうち」/蜜子/POE BACKSコミックス。
 
猫の島調査報告書-粋なハゲ.jpg
 
浮世絵師についての漫画。
 
にゃんこな表紙に惹かれて手に取ったが、
予想外に(失礼)絵師の心が伝わってきて、引きこまれて読んだ。
正しい萌を見て満足�
教科書副読本にオススメ。
 
 
 
取り上げられているのは
鈴木春信(表紙右下)
喜多川歌麿(右中・扇子持ち)
東洲斎写楽(真ん中)
葛飾北斎(右上・捻り鉢巻)
歌川国貞(左下)
歌川国芳(上・にゃんこ付き)
歌川広重(中下・画板付き)
 
明治組からは、
川鍋暁斎、落合芳幾、豊原国周、月岡芳年。
(明治組は裏表紙)
 
 
お気に入りの国芳withにゃんこ川鍋暁斎が沢山描かれていて満足でございます。
あとは歌川三兄弟の確執や芳年の闇とか。
普通ぽい芳幾も実は端から見ると同じ狂気っぽいおかしさがあったり。
ページ数が少ない割にうまく纏めてる。
オマケの「ちょんまげの作り方」で、長年の謎が少し解けた。
 
絵柄は、
若い著者なのにバンコランや木原敏江を思わせる下睫なキャラが混ざっていて面白いな。明日美子っぽくもある。
あ、レーベルに反してBL系ではないので安心。
 
 
 
しかし国周の嫁40人(妾は除く)てどういうこっちゃ。