ふらり電車に揺られながら、また今日も読む。
「月光ゲーム」/有栖川有栖/創元推理文庫。
中井英夫の「虚無への供物」の縁から、アリスがEMCに入部するくだりは何回読んでも信じがたい。これで読者は篩にかけられているのだなぁ、と今更ながら思う。いやプロローグの「ミステリ作品名しりとり」の段階で放り投げたくなる人もいるのだろうな。
個人的には「Y」の写真図版が入っているのが決め手だった。
そこまで延々本屋で立ち読み続けていたが、これは買わねばならんと一大決心をした箇所。ちなみに写真は文庫版だと117ページ。嫌な客だ。
間違いない選択だったね。
自分は幸いにして人生でミステリに飢えたことはない。
そこまでマニアになっていないというのもあるし、なにしろ時期が良かった。
この作品が出版される時代に生きていたから。