虎は、ふたたびその姿を見なかった。
それから10年後、北の村から1人の少年が旅立つ。
行方不明の父が何故虎になったのかを知るために、旅立つ少年。
彼の父の名は、李徴と言う。
「虎と月」/柳広司/理論社ミステリーYA!。
- 虎と月 (ミステリーYA!)/柳 広司
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中島敦の「山月記」の後日談という体で、李徴が虎になった理由、ひいては「山月記」を解き明かすパロディ。
発売日に購入したのに3ヶ月積み。
「山月記」に思い入れがあり過ぎて、向き合うのに気合いが必要だった。連休中に落ち着いて読めて幸い。
いい意味で子供向けの作品だった。こういった作品は良いな。この14歳は凄かった。
内容も面白いし、無駄な殺生もねじけた話題もなく、自分の普段の読書傾向とは違うが良い本。漢詩を続けて読もう。(←詠もうと言えないところが弱々w)
しかし、
YA! シリーズ初読みなのだが気になった点が。
この作品は活字ポイントやら語句や言い回しが本当に子供向けだった。そこから察するに小学生想定かと思える。(YA! シリーズ自体は~中学生ぐらいの想定だったかと思うが)
ただし
そうすると逆に「山月記」を読みだす年代よりも若い読者がこの本を読む想定になってしまうが如何。
「山月記」は、中学か高校の国語教科で漢文を扱い始める頃の教科書に載ってるはず。柳広司もあとがきで「最初に出会ったのは高校生の頃」と書いているし。早くても中学2年くらいだろう。
本歌取りというには、この作品は「山月記」の内容自体の解釈な訳だから、本家を読む前に先入観が付きそうなのが気になる点だ。
まぁ、
最終的にはうまくエンドをつけてらっしゃるのでいいんだけどね(・ω・`)
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PS.
「闇の喇叭」/有栖川有栖。待ってます。
とか言ってこの連休中にもう出てたらごめんなさい。