有栖川強化期間にともない本棚の整理が進んでいる訳だが、懐かしい本が出てきた。
「入神」/竹本健治/南雲堂。
あの竹本健治、この題名、この出版社。
パッケージだけで深読みや期待をしたくなる。
ところが、普通に牧場智久シリーズ。
本因坊になった17歳の牧場智久が主人公なん。
(最近はNEWSの山下智久さんのおかげで智久もちゃっちゃと変換してくれますな)
そして、ミステリではなく王道の囲碁もの。
棋士の限界を超える囲碁の神様への執念ですな。
極めつけは、この作品、漫画なんです。
しかも当時のミステリ界の関係者を大量にアシスタントにしてしまったという話題性も高い作品。(詳しくは「ウロボロスの純正音律」参照)
綾辻行人、我孫子武丸、倉坂鬼一郎、島田荘司、……浅羽莢子、宇山秀雄氏まで恐ろしい面子が約100人関わっている。
とりあえず、21ページ目左下のコマは何人が描きこんでいるのかとか。そんな楽しみもあり。
なにより
桃井四段派には非常に満足の1冊でした。
謎なのは、
植島くんって美形設定だったか?
美少年と言われつづけた牧場智久よりかかなり美形顔なんですが。そこはどうなんだろう?
<参考画像>
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- 狂い壁 狂い窓 綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)/竹本 健治
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