- 啄木鳥探偵處 (創元推理文庫)/伊井 圭
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まずは、
(o*゜∇゜)< くれぐれも解説&結末は先に読まないこと!
事件の舞台は
浅草十二階、奥山の生人形屋敷、隅田川の飛行ショーと見せ物関連。
最後に連続誘拐といった連作短編集でございます。
不遇の詩人・石川啄木が探偵。
助手を務めるは言語学者・金田一京助。
(「じっちゃん」こと金田一耕助の名前のモデルさんですね)
2人は盛岡中学で知り合い、親交を深め、その後啄木が東京に出てくる際にも金田一を頼ったといういきさつもあります。
ともかく啄木が小悪魔!
こんな表現でいいんだろうか。
しかし、そうとしか言えない金田一の振り回されっぷり。おまいさんどんだけ。
啄木が見栄っ張りで性格に難ありというエピソードは元々知っていましたが、こ れ は!?
ミステリ的には、話が進むにつれて段々本格よりになっていく感じかなぁ。
探偵小説系小道具が鏤められるわりにノれないのは、時代背景も明治後期やからね。
ともかく啄木が貧乏で病が重くなっていく様が如実に感じられていたたまれない。
どうにかしてやらなくちゃ、という気にもなります。
そいえば、国語の教科書に載ってる写真
芥川龍之介(カメラ目線)とかが女子に人気瑫なんだけど
啄木と中原中也(帽子かぶってないver.)、似てませんでした?