高校野球の開会式、被災地の吹奏楽部員ら6人が参加へ | graybanのブログ

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 朝日新聞社は、9日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)である第96回全国高校野球選手権大会の開会式に、東日本大震災で大きな被害を受けた東北3県から吹奏楽部や音楽部の高校生6人を招く。兵庫県内の5校の生徒約150人と一緒に、行進曲や大会歌「栄冠は君に輝く」を演奏する。

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 招かれるのは岩手県立宮古高校2年、阿部あいりさん(16)▽同校2年、田越理奈さん(16)▽宮城県志津川高校3年、及川雅矢君(17)▽同県本吉響高校3年、佐藤亜紀さん(17)▽福島県立いわき総合高校3年、正木里奈さん(17)▽同校2年、丸添美帆さん(16)。

 行進曲などの演奏は毎年、大阪、兵庫両府県の高校が回り持ちで担っている。6人は、今大会を担当する兵庫県立明石南、同明石城西、私立淳心学院、同滝川第二、尼崎市立尼崎の5校の楽団に加わる。

 (KD6 )エアジョーダン 会本部は震災があった2011年以降、入場行進の先導や始球式で、被災地の球児らを招いてきた。

■「全国の人に感謝のメッセージを送りたい」

 「元気な姿を全国の人に見てほしい」。ともにホルンを演奏するいわき総合高(福島県いわき市)の正木さんと丸添さんは話す。

 丸添さんは東京電力福島第一原発事故で全町避難が続く大熊町出身。被災直後、新潟県の体育館に避難した。地元の小学生が吹奏楽コンサートを開いてくれたが、「私はもう吹けない」と涙が出てきた。

 2011年7月、福島県会津若松市の仮校舎で中学が再開。吹奏楽部の教諭が地元の校舎から楽器を持ってきてくれた。「吹けるのはこんなにうれしいことなんだ」と思った。「福島は苦しい。でも、私たちは元気。その気持ちを込めたい」

 正木さんも「福島人の誇りを見せたい」と話す。

 本吉響高(宮城県気仙沼市)の佐藤さんはクラリネットを担う。震災で同県南三陸町の祖父、阿部清光さん(当時85)を亡くした。

 2カ月後、中学の吹奏楽部14人で避難所を訪れ、慰問演奏をした。「上を向いて歩こう」などを奏でると、20人ほどのお年寄りが手をたたき、歌を口ずさんだ。「人を笑顔にでき、自分も元気になれる」。音楽の力を感じた。「球児に応援の気持ちを込めて演奏したい」と意気込む。

 ドラムを担当する志津川高(南三陸町)の及川君は津波で町内の自宅を失い、仮設住宅で暮らす。「励ましてくれた全国の人に感謝のメッセージを送りたい」

 宮古高(岩手県宮古市)の阿部さんはフルート。津波で同県山田町の自宅を流され、家族6人で仮設住宅で暮らす。近くに住んでいた曽祖母は行方不明だ。「被災地を勇気づける演奏がしたい」。クラリネットの田越さんは「球児の涙や汗が光る舞台で演奏できるのがうれしい」と語った。(江戸川夏樹、矢吹孝文、藤田絢子)