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「外送」あるいは「外売」。日本語の出前、宅配という意味の中国語です。北京や上海の街中では、スクーターや電動自転車に乗り、マクドナルドのロゴが入ったカバンを背負ったデリバリーの人を見かけることがあります。そう、中国でもデリバリーの文化はしっかりと根付いているのです。

日本では古くからソバ、寿司、鰻などの出前がありますし、チェーン店が展開するピザやカレーライスのデリバリーだけでなく、こうした出前サービスを一括して検索できる Web サービスがいくつか定着しています。その出前、中国においても特に都市部では一般的で、家庭やオフィスに様々なものを届けてくれるのです。そこで、今回は中国の外送?外売文化を見てみましょう。

頻繁に市中で見かける中国の外送の一つはマクドナルド。最近は日本でも東京都と神奈川県の一部のエリアでマックデリバリーというサービスが始まっていますが、中国では主要都市であればエリアを限定していません。街中ではマクドナルド、ケンタッキーフライドチキン(KFC)、ピザハットなどのデリバリーのスタッフの姿をよく見かけますし、お昼の少し前にはお弁当の入ったビニール袋を両手にぶら下げてビルに入っていく出前屋さんの姿も見慣れた光景です。中国では吉野家だってデリバリーしてくれます。

出前の仕組みは日本と同じで、電話をかけて、外送で!と頼み、住所と名前、オーダー内容を伝えれば後は商品と引き換えにお金を払うだけ。北京や上海のように交通量が多いところでも、スクーターや電動自転車でのデリバリーですから混雑した道をするするっとすり抜けて届けに来てくれます。ちなみに気になる宅配料は、例えばマクドナルドは1回あたり7元(日本円で約90円)で、金額を問わず一律です。

その外送文化は、インターネットにも拡がっています。先に挙げたファストフードを見てみれば、KFC は肯徳基宅配送、マクドナルドは麦楽送としてデリバリーサービスを展開しています。マクドナルドは Web サービスでは KFC に遅れをとったため、サービス時間は初めから24時間とし、上海、北京、広州など5つの都市部でその市内をすべてカバーしています。売っている商品も店舗とは変わらず、セットメニューも単品も扱っています。初回の注文時に会員登録をし、電子メールや名前、住所を登録。あとは Web から注文すると確認メールが届くので、メールに従って確認操作をすれば、早ければ20~30分で届けに来てくれます。マクドナルドや KFC は英語の Web サイトも用意しています。

ただ、目的のお店が決まっているわけではないこともよくあること。日本では出前館や楽天デリバリー、ぐるなびデリバリーなどが、宅配で注文できるお店を取りまとめて簡単に注文できる仕組みを作っていますが、中国にも同様のサービスが次々と出始めてきています。豆丁や外売庫は、北京市内の宅配情報が集まっています。お店によって、Web からオーダーできるところと、メニューだけが載っていてお店に電話をしてオーダーしなければならないところとがありますが、規模の小さなお店の中には QQ(中国で有名なメッセンジャー)でオーダーできるところも。Web からオーダーが出来れば、中国語が不安な外国人にとってメニューを伝える苦労をしなくてもすみそうです。(もっとも、ペタッとお店のメニューが貼り付けられているだけというのもたくさんありますが...)

そんな中国の宅配サービス市場に、日本で飲食デリバリーポータルサイト「出前館」を展開している夢の街創造委員会が最近進出しました。得利好というサービス名で展開する同社の中国事業は、まずは北京市内から出前サービスをはじめていくようです。

先にあげた豆丁や外売庫など中国ローカルの Web サービスは、ポイント制度や店舗評価のシステムなどの面でも日本の出前館などのサービスと比べると、まだ数歩程度の差があるようにみられ、サービス充実度の余地は多くあります。実際、日本では実際に利用したユーザーのコメントや評価を表示させたり、ポイントシステムと連動させることでリピート率を上げる工夫をするなど、ユーザーの囲い込みをはかる工夫が様々なかたちでなされています。また、中国のサービスではまだまだ参加している店舗は少なく、例えば上海で展開してるい壹外売にしても、まだ上海では11のチェーンに限られてしまっています。

5億人を超えるインターネット人口と、文化面で出前に対する下地のある中国。出前館が日本市場で得てきた経験?ノウハウを、中国の出前サービス市場にあわせて今後いかに展開できるかは注目です。

(執筆:株式会社クララオンライン 家本賢太郎)