各社のフラッグシップの中でも、特にその最先端と言えるスペックを実現しているのが、「Optimus G Pro」(LG エレクトロニクス製)だ。前作「Optimus G」は世界で初めて Qualcomm 製クアッドコアプロセッサーを搭載したハイスペック機として世界的に大きな話題になったが、今回はそのスペックを更に向上させたモデルに仕上がっている。
この「Optimus G Pro」の試作機をお借りする機会を得たので、製品のポイントをチェックしてみよう。なお発売前のモデルのため、デザイン、スペック、機能などは変更される可能性がある。
NTTドコモから発売される「Optimus G Pro」(LG エレクトロニクス製)
●5インチ搭載スマホながら手になじむ大きさを実現
「Optimus G Pro」は、前作「Optimus G」のデザインコンセプトを“正常進化”させたといえるシンプルで飽きがこないデザインに仕上がっている。大きさは高さ139mm/幅70mm/厚さ9.9mm(最厚部10.1mm)で、5インチと大型ディスプレイを搭載しながらもボディが大きすぎると感じることはない。手のひらに接地する背面の角は適度に丸みを帯びており、手にしっくりなじむ形状になっている。色は「Platinum White」と「Indigo Black」の2色を用意している。
全面、背面のデザイン
物理ボタンは、電源ボタン、音量ボタン、ホームボタンが用意され、そのほかワンセグアンテナ、miniUIM カードスロット、microSD カードスロット(64GB まで対応)、microUSB アダプタ、イヤホンジャックを装備している。ワンセグ、NOTTV、おサイフケータイ/NFC、赤外線通信に対応しているが、防水には非対応だ。
ボタンやスロット類は本体左側面にまとめて配置されている
●他のモデルとは一線を画す高い処理性能を実現
次に基本スペックの特長をみてみよう。
まずはスマートフォンの心臓と言えるプロセッサーだ。前作「Optimus G」は、クアッドコアbeats ヘッドホン ロセッサー「Qualcomm Snapdragon S4 Pro」を世界で初めて搭載し話題となったが、「Optimus G Pro」は他の多くのモデルが クロック周波数 1.5GHz で動作するクアッドコアプロセッサーを採用するなか、周波数を引き上げた 1.7GHz 版「Qualcomm Snapdragon S4 Pro」を採用。プロセッサーを更にパワーアップしたことで、マルチタスクによる大量のデータ処理や高精細な動画の再生、最大 100Mbps に対応する「Xi」の大容量データ通信を遅延なく処理することができる。メモリーも 2GB 搭載し、余裕のあるデータ処理が可能だ。
ところで、クロック周波数を上げると端末の発熱やバッテリーの持ちの悪さを心配したくなるところだが、「Optimus G Pro」ではハイスペック化にともないこの点もケアしている。
●スマホ最大クラスの 3000mAh バッテリーで電池持ちも安心
次なる特長は、大容量バッテリーだ。ハイスペック機のバッテリー容量の現在の主流は 2000mAh から 2500mAh 程度だが、「Optimus G Pro」はスマホとしては最大クラスとなる 3000mAh の大容量バッテリーを搭載した。
画面の大型化やハイスペックなプロセッサーの搭載によって従来機より消費電力は若干増加すると思われるが、この消費電力の増加を補って余りあるほどの大容量バッテリーを搭載することで、「Optimus G Pro」が持つ省電力性能と相まってバッテリー持ちは十分安心できるものと言えるではないだろうか。また、急速充電にも対応しており、急いで充電したい際にも役に立つだろう。
●フル HD ディスプレイの美しさを体験
ディスプレイは、LG が新開発した5インチの「True Full HD IPS ディスプレイ」を搭載。ガラスやタッチセンサーなどを何層にも重ねる従来の工法とは異なり、ガラスパネルとタッチセンサーを一体化することで液晶パネルとの2層構造にしたという「Zero Gap Touch」という新工法を採用しており、パネルを約30%薄型化することで画面の透明感がアップ。高精細なフル HD の美しさを存分に楽しむことができる。
この美しさをすぐに体験できたのは、カメラで写真を撮影したときだ。「Optimus G Pro」には約1320万画素のカメラで最大4160ピクセル×3120ピクセルの高精細な写真を撮影することができるが、撮影した写真を閲覧したときに感じる解像感が、従来のディスプレイとは全く異なる。細かいところまではっきりと表現され、高性能なカメラで撮影した写真の美しさを余すところなく体験できるのだ。
フル HD ディスプレイだと撮影した写真を拡大しても高精細さが損なわれない
●ユーザーをサポートする独自機能が充実
これらのハイスペックを更に便利に活用するための、「Optimus G Pro」独自機能が充実している点も注目したいところだ。
前作「Optimus G」で好評だったマルチタスク機能「Qスライド」は更に便利に。ブラウザ、カレンダー、ビデオプレイヤーなど対応するアプリを起動中に「Qスライド」ボタンを押すと、複数のアプリを同時に起動した“ながら操作”をすることができる。ウェブコンテンツを観ながらメモを取ったり、カレンダーを観ながら友人とメッセンジャーで会話したりなど、より自由なスタイルでスマートフォンを活用することができる。
「Qスライド」を活用してカレンダーと動画プレイヤーを同時に起動した
そして、もうひとつおすすめの機能が「Q メモ」。これはブラウザの閲覧中や通話中などに「Q メモ」を起動すると、その場で画面キャプチャと手書きメモが残せるというもので、何かメモを残したいと思ったときに直感的に操作できるのがポイントだ。移動中などですぐにメモ帳を取りだすことができないときや、メモアプリを起動するのが面倒なときなどには大活躍しそうである。
「Qメモ」を活用すると、写真に簡単なデコレーションもできる
そのほか、カメラで撮影した文字を自動で翻訳する「Q トランスレーター」、スマートフォンを家電と連携させてリモコンのように利用することができる「Q リモート」、NFC を内蔵した“タグステッカー”というものを使用してステッカー設置場所に応じてスマホの設定を簡単に行うことができる「LG Tag+」といった機能も、他のスマートフォンにはない独自機能として注目したいところだ。
このように「Optimus G Pro」の特長を見てきたが、印象としては前作「Optimus G」の特長や利便性はそのままに、スマートフォンとしての基本的なポテンシャルを最高域にまで引き上げたと言える。日常的にスマートフォンを利用する上で最も重要である“処理能力の高さ”、“大容量バッテリー”、“高精細な画面”という3つの要件で他機種の追随を許さない程のハイスペックを追求しており、しかも動作のチューニングにより使用していての快適性も十分。Android スマートフォンの中でも“最強”と言っていいモデルだと言えよう。発売は今年4月と少し先であるが、この春の注目モデルとして予約開始を待ちたいところである。