◆第96回全国高校野球選手権富山大会 ▽決勝 高岡商3―9富山商(26日?富山市民球場)
高岡商は3―9で富山商に敗れ、6年ぶりの甲子園出場はならなかった。5回までに3点のリードを奪ったが、5回から2番手で登板した最速144キロ右腕の河端優馬(3年)が、6回に6失点。9回にも3点を失うと、打線も最後まで追加点を奪うことができなかった。
持っている力は全て出した。だからこそ、「しょうがないです」と敗戦にも、やりきった表情で笑顔も見せた高岡商のエース?河端だったが、試合を振り返るにつれ、涙がこらえきれなくなった。「調子は悪くなかった。逆に力が入ってしまったのかもしれません」
5回からマウンドに上がったが、6回に崩れた。打者12人で被安打5。4四死球と自滅も重なり6失点。「あっという間に取られてしまった。記憶もないです」。まさかの乱調に、自身もショックは隠しきれなかった。
1年生の冬に右膝の手術を受けた。走り込み不足のまま、2年生エースとして臨んだ昨夏大会。先発した3回戦の高岡第一戦で、リードしていた9回に同点に追いつかれた直後、両太もも、ふくらはぎがつって降板。その後、チームは逆転負けを喫した。最後の夏へ向け、走り込みやウエートトレーニングなどで下半身を強化。今大会は、林陽太(2年)らの活躍もあり、背番号1の負担は軽減。準決勝までの4試合で登板は2試合13イニングと、万全の状態だったが、チームを6年ぶりの甲子園へ導くことはできなかった。
最速は144キロ。186センチ、82キロと体格にも恵まれ、プロも注目していたが、まずは大学に進学して、腕を磨く予定だという。「悔しさはあるが、ここまでやってきて良かった。森田くんとも投げ合えた。プロには行きたい。上を上をと目指していきたい」。最後は再び晴れ晴れとした表情に戻り、将来の活躍を誓った。(古川 浩司)