9.11以降、世界はますます不安定な状況になっているが、一体どこに根本的な原因があるのだろうか?
政治経済について全くの素人であっても、極力、先入感を排除し、問題意識をもってネット情報の中で探求し続けるなら、自ずと答えが見つかるに違いないと考えた。なぜなら、マスメディアは特定の権益を擁護する傾向が顕著であるが、ネット情報にはそれら特定権益とは無関係の、単に真相を伝えようとする人たちのブログが豊富にあるからだ。
1913年に、国際金融資本家らの共謀・画策により、米国憲法に違反しているにもかかわらず、米国中央銀行である連邦準備制度となる私有銀行FRBが設立された。
《連邦準備制度(Federal Reserve System, FRS)はアメリカ合衆国の中央銀行制度を司る企業体で、ワシントンD.C.にある連邦準備制度理事会 (Board of Governors of the Federal Reserve System または Federal Reserve Board, FRB) が全国の主要都市に散在する連邦準備銀行 (Federal Reserve Banks, FRB) を統括する組織形態を特徴とする私立銀行群。英語では主に the Fed と略称する。(ただし正式な略語ではない)》
その国際金融資本家ら一派が世界経済を狂わせた真犯人である、と確信するに至った。
国際金融資本家らは、政府からの承認を得ることなく、私有銀行であるFRBを操ることができるのだ。例えば、FRBに指示して、信用創造量を増やしバブルを発生させ、株価がピークを迎えると、一転して銀行の信用創造を厳しく抑制してお金の流通量をわざと減らして大恐慌を引き起こし、紙切れ同然になった企業の株券も買い占め、融資を返済出来なくなった農家の広大な土地を没収することにより、市場から暴利を貪るという具合である。
それは、個人的に知り得たことからも合点がいく。工学系のシミュレーションソフトウェアの開発者だった技術者が、10数年前に、全く畑違いのゴールドマンサックス社に転職し、金融システムの開発を担当したのだが、なんと彼のボーナスは2,000万ドルだった。やっかみ感情を抑えながら、直感的に、何かあこぎな商売をしているに違いないと感じた。
彼らは、権力の強固な基盤となる貨幣の威力を信じているゆえに、FRBを道具のように操ることで、その貨幣発行量とその金利の恣意的なコントロールをほしいままにしている。それに対する執着心の物凄さは、1963年6月4日、米国大統領J・F・ケネディにより、政府紙幣の発行を財務省に命じる大統領行政命令第11110号が発令されたのだが、その直後に、同大統領は暗殺され、その大統領行政命令が撤回されてしまったという事実が物語っている。その大統領行政命令の実施は、FRBを私有する銀行家の排除を意味していたからだ。
このことからも、米国連邦政府は権力構造のピラミッドの最下段に置かれているのであり、頂点には、財閥/金融エリートである国際金融資本家らがいることが見えてくる。最下段から頂点までには、大企業、大手銀行、中央銀行、世界銀行、そして国際決済銀行が途切れることなく続いている。ちなみに、大企業が政府を動かしていることを熟知しているJohn Perkins氏は、Corporatocracyという言葉を用いてその実態を説明している。
米国下院議員のロン・ポール氏は、特に、1971年に米国政府が、それまでの固定比率によるドル紙幣と金の兌換を停止した、いわゆるニクソンショック以降、米国経済を狂わせる元凶となっているFRBに注目し、それを廃止するよう一貫して唱え続けており、最近になって漸く、ベールに覆われたFRBの実態が暴かれてきた。
9.11やリーマンショックを経験し、その背後関係が次第に明らかとなってくるに従い、一般市民も目覚めてきている。Occupy Wall Street運動や、ロン・ポール氏支持の若者たちが End the Fed. (FRBを廃止しろ)と連呼している様子にはっきりと現れている。この流れの勢いは、目覚めた市民たちが、単にパフォーマンス型の演説で一時的に動かされているのではなく、狂った状況を冷静に分析、思考し、根本原因を知った結果として生じているので、決して中途で収まることはなく、ますます大きなうねりとなっていくであろう。