引際 | はいいろきつねの雑記帳

引際

CVCCエンジン開発に際して、私は世界のビッグスリーと並ぶ絶好のチャンスだと言った。
その時、若い人たちから

「自分たちは会社のためにやっているのではない、社会のためにやっているんだ」

と反発された。
いつのまにか、私の発想は企業本位に立ったものになってしまっている。
若いということは、何と素晴らしいことか。
皆がどんどん育ってきている。

-本田宗一郎-

引退時の言葉より引用


【管理人より】
プロジェクトXでホンダの特集やってて、そこで上記の言葉が紹介されていました。
CVCCエンジンっていうのは、アメリカの「マスキー法」対策のために開発されたエンジンです。
「マスキー法」っていうのは排出ガス規制の法案で、あまりにも条件が厳しく、この規制をクリアする自動車は作れない、とまで言われました。

そんな時、世界で初めて(と、言うより唯一と言った方が適切かも)、HONDAがこの規制をクリアするエンジン開発に成功しました。
そして、他の自動車会社にも技術提供していきます。
ウハウハムードの中、若手から言われた一言。
自分が「社会のために良いものを作れ」と言い聞かせて育ててきた技術者に、今度は逆に教えられた、と。
それからしばらくして、氏は勇退することになります。

世間では老害なる言葉もありますが・・・
やっぱりすごいわ、宗一郎さんは (^_^)