六です。



1st FULL ALUBUM発売されて結構経ちました。

時はこのアルバムツアーファイナル前日2022/8/28

いや、0時周って8/29当日か。




ツアー38本も周って沢山伝えてきた
このアルバム。



思い返せば
karmaのデモが出来た時(まだfeat.の企画のすら思いついてない1番しか出来てない時つまりこの頃

https://youtu.be/1kEx344Dax4

から去年の頭くらいにアルバム出すって話が出ていて、
結局その時はコロナ禍始まってバンドの金銭面や
売り出すベストタイミングじゃないという判断に至って
やっとこさ出来たアルバムなんだけど。


次のこと次のことって考えてたり
ライブで届けてる分気が向かなかったりで
書き終わらなかった楽曲解説、、
ツアーファイナル前にやっと書き上げた。



話を戻して



とにかく
あの頃はアルバムにどんな曲が入るのか
未来の自分達にわくわくしつつも想像はつかなかったな




自信持って名盤、納得のいくアルバムになった



曲数多いので長い文章になると思うけれど楽曲解説です。



捉え方は人それぞれになるとは思いますが
いつも通り誤解された伝わり方にならないように。

たまに他のバンドマンの投稿にて曲を書き手が解説するのはダサいと目にしたりする事もあるけど
(多分六の楽曲解説を見てのコメントじゃなかったと思うけど)
それってわざわざ思い起こすの面倒臭いだけでしょって
俺は思ってる

だってそんなあんたらは楽曲へのインタビューでレポーターに答えてるじゃん
それを自身の方が深堀できると思うんだけどな

それに俺がファンだったらこういうの単純に嬉しいけどな。


どんな気持ちで書いたかとかなんて本人じゃなきゃわからないし、だからこそ知りたい


想像がするのが粋だと言うなら読まなきゃいい

これは読みたい人用だから。


と人は人、俺は俺って思ってるので独り言(笑)


今回もこのブログを読んで受け取り方が変わる人は必ずいる気がしてるからこそ、趣味で始めたものだけれど求められてるとわかってこのブログの意味を感じてるからこそ、
何をやってやるかではなく
この気持ちどれだけ持ってられるかが大事だと思ってるからこそ


"より"理解が深まるように楽曲解説します。

どんな意識で曲作ってたか知りたい方は読んでみて。

新曲に限って書いていくけれど少しずつ思い出しながら書くよ





スパイラル・スパイダー



今回のアルバムのリード曲。



アルバムってきっと1番新しい人が触れやすい音源というか
ファンだった頃の自分がそう感じてたようにバンドの名刺代わりだと俺は思っていて。


どのバンド好きになる時も
とりあえず1番新しいアルバムを一聴してたし、
1番入門にもなりやすいから、今回しっかりグラビティの
どの部分も割と詰め込めて出来たのは結果的に良かった。

正解は無数にあるとはいえ
少なくともメンバーは納得して出せてるし1-10SINGLEもあってこの新曲達があって最早BESTだねって言えてる。


でも作る時はリード曲って事は
その中でも僕らはこんなバンドです。
このアルバムはこんなアルバムです。
って印象を左右する一番大事な曲としてグラビティっぽさを絶対に出したいとは思いつつもこれは悩んだね


推し要素で行くのもグラビティ的には大事だし、でも
媚びてるように見えるのも嫌だし
今までと全く違ったら名刺にならないし、かといって
新しさもないとつまらない。

そもそもテンポが早い曲でいくべきか、遅い曲でいくべきか。


早い曲の方がかっこいい雰囲気は出しやすくMV映えしやすいけどゼロヒャクやカワタニエンと似た雰囲気になるのが目に見えていて、アルバムがなかった頃のライブを考えると
バリエーションが欲しい分それはちょっとなとか思って。
かといって遅めのテンポで作って
納得してかっこいい且つグラビティらしい曲に
仕上げられるかなって思ったりー


でもバランス的にも新しさも欲しいし
遅いテンポで作り始め、こうじゃないなーと躓いては
メンバーにもよく相談したな


これ覚えてるんだよな

まだ、まん防が出てて飲食店が素早くしまっちゃうある日、
閉まってないお店を探してライブ終わりに地方で
その時久しぶりにメンバー全員でご飯行ったんだよ。
で、メンバーと沢山反省会していてその日に
表題がまじでできねー!!って言ってたら
リクトが「もう余計な事は考えず六がかっこよくなれるものを作ればいい」と。

売れればボーカルだけが目立ち他は目立たなくなる、
バンドはそういうものだからMVでも六が目立てるものを。
曲はいつまでもやっていくからそのときにお前がかっこよく歌えるものを作れよと

それで肩の荷が少し降りた


そして後に
サビを二つくらいこれとこれどっちがいいかなと
何のライブだったか覚えてないんだけど
赤羽レニーのライブ前のメイク用に取ってあった会議室で流した時に「サビは絶対こっちのがいいメロディがマジでいい」と声をあげてくれた社長のおかげで
今のスパイダーへと選曲が挙がり


Cメロに困ったところをmyuがラップ入れたらいいんじゃない?って発想をもらった


そうして出来たデモを
車の中運転席で隣で聴きながら「いいねグラビティっぽい」
と伝えてくれた杏


グラビティは人生カワタニエンが1番かっこよくグラビティを
表してる曲且つライブの1曲目を任せられる曲だと思っていて、
それを上書きするような曲へ
また、ライブで1曲目として生きられる曲へって形で
仕上がりました


まだそうなれるかはこの時点ではわからないけど。


内容にいこう


歌詞は
最近何でもネットに載って見られるからこそ
驚く耐性とかそういうものがついてしまったところから
映画見たりしても感動出来なくなっちゃったりして
自分の心がこれは削られてってるのかなって思う事もしばしばあって、、、
でも自分で動いて得たものは感動できてる気がする。


例をテーマパークに行った事にしよう
結局行けば雰囲気も楽しいし、
ジェットコースターなんかも動画で見たらつまらないけど
五感で味わえば凄さが感じられる


また、僕は

食べ物を頼むときにこれをよく感じる

Twitterでこれってまあこんなもんだよねと思っても
実際頼んだものには匂い、温度、目で見るだけで
伝わるものもあってやっぱり全然違う。


夜景なんかもそれに近しい

カメラ越しに見たものと実際に見てるものでは
やはりまだ技術が追いつけていないものが確かにある




結局は自分で得た経験はしっかり身体に残るという事。


誰かの撮った動画で見ても感動は味わえない
誰かの見た景色を言葉で言われたって心の底まで響かない


同じように世間に対してサプライズを感じない君も本当は行動次第で感動を手にできるよって曲。


生きてれば(糸を伸ばせば)
あらゆる知識がくっついてきてしまうけど
情報の渦の中で
自分の尻から出てる蜘蛛の糸(つまり自分の糸)を
しっかり握って自分の感動を手繰り寄せていこう


ラップにも意味があるよ


『swim swim浮いてばっか
泳ぐ方が 逆に今は』

は 世間的には浮いてるのが珍しい時代もあったけど
現在は誰もが浮き出してる。
逆に泳ぐ、つまり正攻法で攻めた方が新しい事もある。


『自分探してる旅 
どこにいくのその日々 
逃れられぬ自分のみ 
何度も造りだす網 』

これは蜘蛛の糸にかけてるけど、
自分探しの旅って言葉が六には理解できなくて、
自分はいつもここにいるからどこに行ったって自分からは逃げられねえぞってこと。


「静電気な悪口
But君からすりゃ雷
その程度でダメージ
食らうのが悪い?じゃない』

誰かが大した事ないって思って放った言葉も
その人の受け取り方によってはでかい悪口になる。
「その程度で…」って思う人もいるけれど
それは今やパワハラモラハラになる時代。

『crush &burn
異なる実家
バラバラの中
引き寄せられた
音重なれば
俺たち仲間
冒険は始まったから』

これは俺達の歌ということ。


グラビティの現在が詰まった
曲の作り方、サウンド、歌詞


全方向から食らってくれ


Your war.


この曲はmyuが今までのグラビティにない感じのをと
作ってきた楽曲。

記憶が正しければ骨組み的なデモは
多分karma前あたりからあった気がする
(フルじゃなかったと思うけど)


myuから歌詞を戦いの曲にしたいって訊いて
歌詞を考え始めた


その時デモを聴いてパッと思いついたのは
「食うか食われるか」

よくInstagramのDMで胡散臭い案件的な誘いが多くて
その人の元に飛んでみるとTHE社長みたいなプロフィール画像、プロフ欄には必ず儲かるとか、セレブの仲間入りみたいなのを見るんだけどさ、
ああいうのに1mmもなりたいと思えなくて。

ねずみ講にハメようと思ってるんだったら
本気でハメにきなよって思うんだよね。

夢、他人のために生きよう、チャリティ精神、革命、
そんな宣伝文句もエサの手段だし
そういうものに羨ましいとか思えなかったり
引っかかる気がしないのは本音がそこにはないから

仮に儲けられるのが事実だとしても
みんな儲かるとかいえば
結局それも本人の頑張り次第というなら、
例えば月収50万得るにはそこでどれくらい頑張ればいい?
組織内で何パーがその収入ある?って考えてしまう



胡散臭いなって思う反面
そんな俺を本音の言葉で心の底から羨ましがらせてくれよ
って思ってる自分もいる。


俺みたいなアホをちゃちゃっと翻弄して
殺し文句を突きつけてくれと。


そんなものを歌詞にしようとしてたんだけれど
この曲を2月頃からfeat.にする事が決まって


そうしたら
ナナくんと向かい合って歌う感じのMVにしたいねと話が進み
そうなると、この歌詞は違うなと思って書き直した。


いずれはこの歌詞の内容も深堀りして曲にしたいなと思うんだけど、今回のYour war.はMVを意識して書いた歌詞でもある。


ライブも意識したな、
あなたに『お前にできんのか?』と煽れるなって思って
サビを書いてた気もする。

言ってないなまだ。


歌詞の内容なんかはすごく分かりやすい歌詞な気もするんだよな。


リクエストあれば追記するよ


俺がこの曲で特に大事に書いた歌詞は

【「仲間と戦う」は「仲間に頼る」じゃねえ】
でした


人に頼ってばかりいると
本当に1人で戦わなきゃいけない時
辛い時抗えなくなる

となると
頼らせるのは優しいように見えて本当の優しさじゃない


お前の笑顔は誰かに守ってもらうんじゃなくて
お前で守れ。


それくらい強いあなたでいれますように。



ヨイショ恐怖症



アルバム制作にて最後に完成した曲。


この曲もmyu曲、
なんとなくイントロやBメロこれにしたいってのがあったみたいで、サビとかは特にしたいことがなかったみたいだから
そこは六がやりたいように作ってみたりしてある意味共作。



歌詞は気楽に書けたなー



曲は一聴した時、明るすぎず暗い要素もあったのが
SNOWとかの懐かしさを思い出して
こっち系の歌詞で攻めよって思ったんだ


ちゃんと想像ではなくあくまで自分の知ってるような形で。



で、どうせならグラビティっぽさも混ぜたいけど
昔よく流行のもの取り入れたりしたよなと思ったり
すごくハマるなと思って「これが今の日本人です」を
スリムクラブのクセスゴ好きで真似して録って持ってきちゃった(笑)



あと足も取れちゃってとかのところは
嘘が下手くそな日本人を六なり落とし込んでみたけどなんとなくわかってくれたかな?、(笑)




決別BAD HEART


最近のライブ曲には必要不可欠なタイプの楽曲。



この曲はアソビタイ病から始まって『グラビティの名刺』というこの一枚には含まれるべき楽曲だよ



仮タイトルはゴリゴリ。


サビ前のところこんなメモが残ってたよ


BAD HEART(endの発音) おさまらない
※親指下で左右ハート作ってどうぞorくるくるパーの振り

myuがデモを送ってきて
このワードがふと降りてきたからそのまま活かして考えたんだ


この曲で言いたいのは
自分の意思を殺して我慢をすればするほど
あなたはあなたでは無くなるということ


大事な人との破局にむしゃくしゃしつつも
言いたい事をちゃんと言えない自分はいませんでしたか?


その繰り返しをしてませんか?


幸せそうな金持ちでさえ、
もっともっとと求めてるのにうんざりして
自分の欲しいものはこれだけと自分に嘘ついてませんか?


勝手に自分を追い詰めて私だけ我慢してれば平和になれると思って自分殺してませんか?


確かにそれで我を出したとて
うまくいくかどうかはわからないけど
あなた自身はあなた自身として生きられるはず。



一言では言えないけど
自分にも好きなタイプはきっとあるから
見た目の可愛さや綺麗さって凄く大事だし
そうじゃないと惹かれないものもあるけど、
その上で俺は誰でもいい人を心から好きになった事はない気がする。


あなたを大切にしてるっていう人は
周りにちらほらいるかもしれないけど結局はわからない、
あなたの事1番に考えてあげられるのを自信持って言えるのは
あなたしかいない。


なんかYour war.とベクトル違うけど似てる事言ってんな。




たとえ夢を叶えるを選べなくても


六曲



これは歌詞に入らない言葉が多すぎて
このツアーで沢山MCしてきたね


明日はツアーファイナルだけど
これだけ人がいれば今日グラビティのライブいこうってなんとなく決めた人もいれば悩んでた人もいるって知ってる。

行く、行かないそれも選択の1つ。

人生は選択の連続。

人はその選択一つ一つに向き合って考えて生きてるんだろうけど
そこからまたその考えた時間が後に生きて人を作っていく。
その選択がいろんな結果を作っていく。

そんな選択がもちろん俺たちにも日々それぞれあって、皆んなからすれば俺たちはバンドマンというイメージがある人もいると思うんだけどそれ以前に同じ人間。

俺たちにも学生時代があって皆んなと同じように進路に悩む時期があったり…

その中でも俺が今バンドやれてるのは
あの時期に焦がれた憧れを見つけられたから。
そして自信があった。
でもこれは奇跡的な事なのかもしれない。
生まれる時代が違えばそうは思わなかったかもしれないから。

今はV系のこの状況を打開したく頑張ってるけど
衰退してると言われてる時代。
俺の見解では、
衰退してるわけではなく他の充実したコンテンツが溢れ
結果としてそう見えているだけだと思っているけど。

もし自分が
コロナ禍でバンドを始めるくらいの状態なら
やってなかったかもしれない。
親や将来を考えて選べなかったかもしれない。
少しのズレがあればV系に
ここまでのめり込まなかったかもしれない。



俺の家系は親戚や親含めて薬剤師が多いんだけど、
ファンに薬剤師になるって子がいて
自分がもしこの道を見つけてなかったらそうなってたかもなとか思ってる



もちろん今思ってるのは
バンドが好きだしまだやってたいと思ってる
やりがいも感じるし、まだやりたい音楽がある
理想の自分にまだトドメが刺せてない。


でも、もし自分がこれを選べてなかったら
幸せになれなかったのかなって考えた時
その中で多分幸せ探してたと思うし求めてると思う。
思い通りにいかなくても幸せは感じられるはずだから。

音楽やってる今も昔も
世の中思い通りにいかないと感じたり
悔しいことばかりだけど
でも学生の頃と違って今は同じ方向みれる仲間がいる。
そういうメンバーを大切にしたいって思いながら
俺はこの曲の歌詞書いてた

勘違いしないで欲しいのは
この曲は夢なんて叶わなくていいって曲ではない事。

ただ夢が叶わなくたって幸せを見出せるメンバーと一緒に何か出来たらそれでいいやって思える、それのがよっぽど大事なのかもしれないって事を

きっと今聴いてると描きたかったんだと思う


自分と向き合って生まれた葛藤の楽曲

たとえ夢を叶える事を選べなくても
感動も幸せも掴みながら生きてたい


憧れの炎


このアルバムはこの曲があって成り立つと思ってる。

もともとこういう曲を作るってのはアルバムを作る初期段階から議題があがっててmyuがピアノで作り進めてるっていうから
じゃあ自分の元々こういう曲を書きたかったタネがあるし
後からそれを混ぜようくらいに思ってたら
まさかのコード進行が殆ど一緒だったの覚えてる(笑)

凄いよね(笑)

自分的にこういうコード進行にしたいとかはあったけど
メロディが思いつかなくて進められなかったから
そこにmyuがいいメロディ持ってきてくれて、
あ、いいってなったんだよなー。
あとタネともちろん展開とかは違かったりして、
でもBPMは近かったし自分の入れたいリズムもあったりして
その辺は帳尻合わせたかな。



仮タイトルは『V系かっこいい』でさ、
歌詞はそこに俺の思うV系を詰め込んだんだけど
ちょっと色々あって一回なしになって
書き直して今の歌詞になった

理由は聞かないで(笑)
でも今の歌詞の方がV系を知らない人にも伝わるというか、
大きく広く伝わる歌詞になったと思う。


でもどちらにせよこの曲の歌詞には、いや、グラビティのほとんどの歌詞がそうかな?でも特にこの曲。
一本筋を通してる拘りが自分にあって
自分の人生のリアルな部分を必ず入れてたかった。


じゃないと自分がどう思ってるかってところがより伝わらなくなっちゃう。


ライブでも音源でもそう。


リアルさがなかったらライブで気持ちは入らないし、
音源な時点で100%には出来ないのにさらに遠ざかって
分かってもらいたいのに何もわかってもらえなくなってしまう気がして。

今でもきっと自分は完璧に素直になれてない。
納得はできてるけどもっと素直に書けるようになりたい


ここはもう自分との問題かな


でもそうやって向き合って上に上がれる余白があるって意味で捉えてたい

とまあこんな感じかな。



キャスで
ブログをなかなか更新できなかった理由の1つとして、俺はブログをあげた後にこの曲こういうエピソードもあったとか思い出してよく編集しちゃうから、出来るだけ一度で済ませたい。そうでなければ一度しか見ない人もいるのに伝えきれずに終わってしまう事もあるからダラダラ書いててこうなってる
って言ったけど、待たせすぎるのもどうかなって思えてもきた。


その時その時できっと心持ちは違うんだけど
長い目で見てくれてると嬉しいです。



ではそろそろ頭も回らなくなってきたから寝ようと思う


ツアーファイナルO-EAST



応えたいと思った瞬間応えてくれ



その時確実に通じ合ってるし
その感覚を感じられるのがライブだよ





おやすみ