なんだっけオーバー
この作品はたまたま2曲が二面性を持つ形になった。
この頃はこの「忘れてくもの」、「忘れられないもの」、「忘れたくないもの」、「忘れたくなくても忘れてしまうもの」、「忘れたいもの」ってのが頭の中にいつも考えの起点に巡ってたんだよな。
そんなものが俺の頭の中では絵にすると「甘いものの中に毒や苦々しいもの」って矛盾にも似たイメージとシンクロして、それを具現化してもらってあんなジャケ写を作ってもらった。
なんか気持ち悪かったらごめん。
なんだっけオーバー
いつまでも最初に書いたものは頭の中にありながらも曲が煮詰まらなくて、
そろそろテンポがゆっくりな曲を表題にしようと思ってたんだけど、それはちょっと早すぎるかな。なんかこの感じだとしっくりこないな、でもこんな感じにはしたいなとかmyuと沢山相談してツアー中も何回も曲を提出しなおして何回も歌詞を書き直した
なんたってレコーディングがツアーから東京に戻ってきて直ぐだったから、本当はツアーで東京を出る前に書き終えてる予定だったんだけど妥協できなかったね
それがでもいい決断だった
あんなかっこいい曲に出来たわけだから。
歌詞の部分で
ライブキッズ時代って言葉。
V系も好きだったし、「バンドのファン時代」でもよかったけど今っぽくてライブで聞いた時すっと伝わりやすいな事で言葉を選んだり、シンセもと東京のワンマンでついてもらってる乗り込みのPAさんに「今までで1番うまい具合に入れられてる」って褒められたり、LiNさんにRECしてもらった時になんかどこかのアクセントの付け方がBUMPっぽいって言われたり、、
なんかこれも試行錯誤の思い出と謎の思い出が出来た。
『僕の人生もう終わったなんて言わせとけば
いいんだって 信じててよ
そう思ってはいたけれど
同じ幸せを願ってくれてる
人達に悲しい顔させて
"終わってたまるか"をより一層思ってるんだ』
こんな歌詞には付属したかった言葉があって
本当はこうなんだ
『僕の人生もう終わったなんて
(結果出すまでは)言わせとけば
いいんだって 信じててよ
そう思ってはいたけれど
同じ幸せを願ってくれてる
人達に悲しい顔させて
"終わってたまるか"をより一層思ってるんだ
』
僕の人生は僕だけのものじゃもうなくなってきたからさ、俺たちのバンドが誰に笑われようが構わない。
きっしょいバンドだな、とかそんな事も言わせておけばいいと思っていたけど
それを聞いたファンに悲しそうな顔させている
それだけが悔しくて許せなくてさ
全員に好かれるバンドになるなんて無理だしそんな事言われなくなるのも無理なんだろうけど、黙って言わせてるだけで終わるわけにもいかねえんだよ
男として。
グラビティとして。
やっちゃった
インタビューでも割と話したけど
あの失敗がきっかけで書き出したけど
それだけじゃないものにもしっかりメッセージできる曲になった。
まあ人間なんだからやっちゃったものはしょうがないし正しく悩み、反省して、次へ行く事が大事だよ。
そして次がない失敗だってあるから恥ずかしさとか怖いとか思う事で損しないように生きていくって俺の戦う歌でもある。
そういう俺が戦う、強くなれる曲ってのが、みんなにとっても戦う曲になってる事も感じながら、曲を書き進めてる。
俺がなにか失敗してもこれを堂々と俺は歌うよ。
テーマとしてシンセをほとんど使わない曲を作りたかった、シンセに頼らなくてもいい曲が作れること、バンドサウンドだけでも感動を届けられる、やれるって事を手応えもって実感し証明するって意味でも俺たちのチャレンジ曲でもある
でもそれって自己満足で、今なら変な拘りもたずにもっとノリのいい曲書けそうだし、新しいノリも作りたいしそんな曲を作ってやっていきたいって心が求めてる。
この曲をやらなくなるって意味ではなくてね。
気が向いたらインタビューで言ってた事で重要な事があったらそれは軽くまとめて後で追記しようかな
あくまでこの楽曲解説ってのはより俺の頭の中が知りたい人用により正確に曲を届ける為に書いてるものだから。