遅くはなりつつも
今回も誤解なく伝える為、

楽曲をより深く理解したい人やエピソードを知りたい人向けにバンド活動や自分の私生活の合間縫いながら考えつつ
ブログを書き上げました。



これが楽しみだって伝えてくれる人も増えてきて
『一見ふざけた楽曲にもみえるグラビティの楽曲が自分達の狙った通りちゃんと広がってる、秘めた思いを汲み取ってくれている人が増えている』って思うと書いてて素直に嬉しいのが本音です。書いてる甲斐があるね



さて今回も作り上げるのに

時間が思った以上にかかった作品でした。


楽曲のサウンドに関してはきっと一聞して
変化に似たものを感じた人もいるかと思いますが、
これは今作のメッセージだからこその魅せ方であって変わらず僕たちです。
そういう意味では実に僕ららしいと思う。

好き嫌いはあるかと思うけど僕らは常に自由だから。
僕らに系統もきっといらない。
自分達を追求するだけ。




ただどんなサウンドでも妥協はしたくない気持ちが聞けばわかると思うのでinstrumentも入ってる事だし、色んな聞き方で好きに聞いてみてください。って言わなくても勝手に聴いてるか。




さて、この制作の予定では時間に余裕があるように作れた筈だったんだけど、myuと何度も「これはこうしていこう」とか話し合って結局最終の形がみえてくるまで作り直していったり何よりハプニングが多すぎて今回もギリギリでした。




お陰でそれも力に変わっていったけどね。



その中でも一番のハプニングは


最後の仕上げのシンセ作り中でシンセがぶっ壊れてしまった事。



俺が割と万用して使っているシンセサイザー「Nexus2」には「ライセンスキー」と呼ばれるシンセを使う為の鍵みたいなもの(USB)があるんだけど、それが制作締め切りギリギリで壊れてしまって、今回のシングルのシンセでは、新しい別のmassiveというシンセを即購入して数日で1から即勉強して作り上げたシンセを使っている。
納得いく出来になんとか間に合って安心しました。


(今はライセンスキーも購入しなおしてNexus2は使えるようになりました)



だから今回の制作でその知識的なものでも成長はしたと思っているし十分instrumentでも奥深い作品に出来たよ



レコーディング面では
声のザラつかせ加減や、より曲をカッコよく見せるハモリにも敢えて抜いたり重ねる美学を覚えたので入れるタイミングも考えるようになって、、最近でも楽曲に色んな発見をしてる最中だからまだまだ今この楽曲達、過去の曲達を聞いたらここをこうしたいっていうのはあるんだけれど、この時の100%は間違いなくこの作品だから今覚えているものは次に活かしていこうと思います



前置きが長くなりました。

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一生+TAX



聴いて貰えばわかると思うんですけど、
この曲は歌の入れ方だったり、テーマに対する僕なりの表現をたくさん詰めました。

色んなものを試して、何度も声撮り直してギリギリまでやっていた

どうしても納得できなくて、レコーディング日とは別で空いてる時間があまりなくてライブが続いてた時ライブ終わって次の日スタジオあってその間の朝や深夜だったり、、、


お陰で大半がデモのメロと違う形になってしまった。


でもそれが曲が完成した時に聞くあのやってやった感に繋がっていってるのかな?


ギターもベースも各自で作ってくるからデモでつけたものとオブリも音色も変わってくるし、ドラムは相談しながらフレーズや音を作っていくから多少理解はあるんだけど、それでも交ぜると全然違って聞こえたりする。


話がそれた、


TAXの話をしよう。


そうだな、


この曲に関わらず曲にはみんなが気づかなそうで実は拘ってるポイントってのがあって
この曲ではサビのピアノのメロディが1.2.ラスサビ全て変えていたりします


気づいた?


これが意外と感情をグッて引き上げてたりする。


そういえばこれはMIXという作業の手前くらいの期間で難しい事は考えずにセンスで打ったのを思い出した。
最初はバンドサウンドとストリングスだけで作ってたんだけど、ピアノ入れてみたらってmyuに言われてバックで薄く作ってみたらいいじゃんってなって、、


興味ないか笑


さて内容に移ろうかな。

まずはジャケット

今回のジャケットはこの楽曲を送ってこの楽曲のイメージだけを汲み取って書いて頂きました。
街中の女の子とカタコンベに立つ髑髏との対比をイメージし、コインの表と裏、こういう未来、末路も有り得るということを意識して描いてくださったようです。





🍺どげざちゃん🍺さん (
@0TL_ )
有難うございました。




そしてなんといってもMV


Twitterで呟いたように
MV +音で今回はこの曲が完成といっても過言じゃない。


MVがないとむしろ伝わらない部分もあったんじゃないかって思うくらい。



どうですかね。僕が監督と脚本したこのストーリーは僕の見方からすればわかりやすくできたかなと思っている。



やっぱり自分の答えを考えて見つけて欲しいから、全てをここに書くつもりはないんだけど誤解されたくないものや、この情報量だけでは足りなかったであろう伝えておきたい事を書き記すとするよ。



曲をかいたきっかけ

僕はこのバンドが始まる前
何かをやりたいって時に「それ、お前じゃなくてもいいんじゃない?」って言葉を突きつけられた。


事実そうなんだよな。


だからこのテーマをここのタイミングで持ってきた時、

『「誰でも良かった存在なんて嫌だって口を揃えて言うけど無理だよだって自分みたいな人間ごまんといる」だから俺達は綺麗な部分見せてりゃいい。


「お前が伝えたい事もきっと他の誰かがなんかしらのツールで伝えてる」だから俺達はかっこいい部分見せていればいい。


「君が追いかけるのはファッションや時代」
だから僕でいる意味はないし
僕が誰でもいいわけじゃなくて僕でいれば
いろんなしがらみができて苦しくなる
バレたくない事バレる時代で隠すものも増えていく
それ見てみんなも一喜一憂で気をもむ。


君は君で「存在してる」って苦しみの中では
目標が必要だし
ずっと波には乗り続けられない

俺たちも活動するための場所が必要だ
だから綺麗なものだけ見せてりゃいい。』

だから
もういっそ「僕or私」じゃなくて「誰か」のままでいいよ

こんな形の歌詞だった。



そこで代わりがいるという事実に気づいてしまった時どう向き合ってくべきかって凄く考えながらバンドをここまで進めてきた。


正直今もよくわからないし今も考え続けている。


俺にしか出来ないこと。
それは結果論かもしれないし、そんな答えはきっと見つからないかもしれないけどバンドはやりたいからやってる訳だし、なら試したい事は試すし、モテたいものはモテたいし、不都合だと思った事はやらないし、意味があると思ったらやる。俺は楽しく生きたいから楽しみたいだけ。
綺麗に生きるのが正しいとも思わないしな


そして5人で決めた事は周りの意見がどうであろうと絶対。


これだと周りの事1mmも考えてないみたいだけど


でも自分を愛してくれる人が嬉しい時って何だか嬉しいんだ。


だから出来るだけいい人生を送って欲しいし、
その為には現実に生きて欲しいよね。




夢を見させるってのはその人にとって時間の無駄というか、現状を何も変えずに老けさせてるだけだよな。


その人の為にならねえ



MVで使用した衣装や物


MVを注目してくれたらわかると思うんだけどmyuと杏のメイクやギターにもギミックが加わっている。


今作の為に作って貰った罪と罰ギター。


これはメイキングで直接彼らから意味を説明してたかな?


メイクにしてもきっと彼らがこれを読む頃には書いてくれるんじゃないかな。


そして自分だと
アー写で持っている砂時計。
これは『限られた時間の中で何が出来るか考えてる』のをイメージした。


衣装では歌詞にも含まれている鎖で僕を縛り付けている。


バンドに向けたこの情熱だけが僕を縛る鎖をちぎってくれる。


PVにも勿論いろんな意味を投じてる


例えば
僕が載っている積み上げたタイヤ。


これはカタコンベを意識していて
結局人の心を奪えなかった死んだバンドのような娯楽をイメージした。


また俺らの顔をしっかり写さなかったのは
代わりがいるという意味の元だったりする。



曲名に関しては確かインタビューで答えたかな?


こんなギミックがたくさん仕掛けてある



他にも色々あるけど答えを全てこっちから出すのが正しいと俺は思わないから想像して考えてくれたら。



ここまで出すなら全て言ってという人もいるんだろうけど俺がこれを書くのはあくまで、こんな事を考えて作っているよって事が言いたいからでもあるんだ。



若いバンドかもしれないけどノリや勢いで何も考えずにPV撮ったりアー写撮ったりしてる訳じゃないっていうのを示したかった。


だからそういったものを求めてる人には見応えがあるものにしたい。


作品は答えを出すのが正解じゃない
あなたに何を与えられるか
あなたが何を感じとれるか とるか



が大切なのではないでしょうか



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糞客粉砕CHANGE希望!!


この作品はmyuがライブ曲としてだいぶフリを研究してデモを作り上げてくれた。

歴史は繰り返されるっていうのをお互い認識していて少し前のV系で流行っていたフリを調べて作りあげて歌詞的には現代っぽく仕上げていった


少し前の激しいV系が好きだった人にも「あ、このフリ」って沸騰させるようなものがあったんじゃないかな


曲中の工夫もあって同期を本当に最小限にして、全体的にフレーズもあまり難しくせず
セッションでコピーしてもらえたり流行ったらいいねって感じで作っていました


現実はあまり甘くありませんでした。(笑)



頑張ります



歌詞に関しては推し事のようにコンセプチュアルに振り切りました。

歌舞伎町で糞客についてインタビューしつつも、そこだけに収まらず全ての職場での嫌な客について当てはまるように考えたので貴方のバイト先、仕事先にもこんな嫌な客はいるのではないでしょうか?


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TRY OUT



冒頭で話したシンセで苦労したのは特にこの曲でした。


PV撮影当日も沢山MIXの人とやり取りをしていた。


凝ってるなって印象はこの曲のサウンド面が1番顕著なんじゃないかな



歌詞では
2/29にライブの日PCが壊れ同期でコーラスが出ない中ライブしてコーラスの分まで歌えずバテるっていう僕の中では、いや、グラビティとして一大事件があって体力の為に走り出すっていったその事について触れてたり、ちょうど制作をしていた時期が7/30にあるWESTワンマンのタイトルを決める時期で当時の心情や、今回出してるCMや全く僕らの事を知らない人から見たらお遊びにも思えるような活動だったり賛否を含む挑戦に対しての気持ちを詰め込んであったり…


とにかく色んな僕らのリアルを詰め込みました。




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そして次回作への作曲はもう始まってます。


俺はあまり作曲に対して、尊敬してる人なんていないんですけど久しぶりにキてる人見つけました。尊敬できる人。


とてもそういう意味ではモチベが上がっていていい状態なんだよね



myuも次回作に向けてライブを想像しながらフリだったり
サウンドなり研究し続けてくれている。



新たなメッセージ、新たなメロディ、新たな魅せ方、お楽しみに。




今回はこの辺で。




六でした。