Act2.の10曲目でアルバムのタイトルナンバー、「最果てにて(トッドの最後のアリア)」です。
最果てにて(トッドの最後のアリア)
На краю (Последния ария Тодда)
生きているふりはもうごめんだ
どこを見ても死体ばかりなんだ
みんな死んでしまった
俺が愛した人も
俺を愛してくれた人も
ずっと前に死んだんだ
もういい さよならだ!
焚きつけられた俺の蝋燭は
両側から燃え尽きた
闇に包まれていくように…
空と大地 さよならだ!
ここで
俺は死を見ている 光を見ている 痕跡をたどるように
星の光のように 存在しない愛の光のように
彼女は去った 闇の中で俺を呼んでいる…
痛みが去っていく 恐怖が去っていく これでいいんだ
焚きつけられた俺の蝋燭は
両側から燃え尽きた
俺が最後にするべきなのは
一歩踏み出すことだけ この世界ともお別れだ!
ここで
俺は死を見ている 光を見ている 痕跡をたどるように
星の光のように 存在しない愛の光のように
彼女は去った 闇の中で俺を呼んでいる…
痛みが去っていく 恐怖が去っていく これでいいんだ
残されているのはあと一歩 たったの一歩 最後の一歩だ
語り手:
かくしてこの残酷な物語は幕を閉じる。
フリート街の理髪師スウィーニー・トッドの真実の物語である。
物語は木霊となって、
ウェストミンスター・ブリッジやコヴェント・ガーデンの屋根の下で今日までも反響し続けているのだ
ロンドンを訪れたことはありますか、サー?
この街は至るところが灰色なのです
灰色の昼と灰色の夜明けが永遠に続くのです
去年の新聞を風が引き裂く
裁判所では燃えかすから煙が立ち上る
どこにも、どこにも生者の為の場所はなく
血管を錆のような血が流れる
この街は完全に死に絶えているのだ
ТОДД:
Хватит
Притворяться живым,
Когда все вокруг
Мертвы,
Когда все мертвы.
Умерли давно
Те, кого я любил,
И кем был я любим...
Что ж, прощайте!
С двух сторон сгорела,
Сожжена моя свеча,
Как всё потемнело...
Небо и земля, прощай!
У-у-у... Здесь
Я вижу смерть, вижу свет, как видят след,
Как свет звезды, как свет любви, которой нет.
Она ушла, она зовет меня во мрак...
Уходит боль, уходит страх, пусть будет так.
С двух сторон сгорела,
Сожжена моя свеча,
Мне осталось сделать
Шаг - и этот мир, прощай!
У-у-у... Здесь!
Я вижу смерть, вижу свет, как видят след,
Как свет звезды, как свет любви, которой нет.
Она ушла, она зовет меня во мрак...
Остался шаг, всего лишь шаг, последний шаг.
Рассказчик:
Так закончилась эта жестокая история, правдивая история Суинни Тодда - цирюльника с Флит Стрит. История, отголоски которой до сих пор слышны под Вестминстерским мостом и под сводами Ковент-Гардена.
Вы не бывали в Лондоне, сер?
Этот город безукоризненно сер.
Вечно серые дни, вечно серый рассвет,
Ветер рвет как клочки прошлогодних газет.
От сгоревших в суде поднимается дым
И нигде, и нигде нету места живым.
И течет в его жилах как ржавчина кровь,
Этот город безукоризненно мертв.
基本的に激しい曲調が好きなのであまり気に留めてませんでしたが、
訳しながらずっと一曲リピートしていたらおのずと考えが改まりました。
ラストを飾るにふさわしい名曲だと思います。
私がカローリ・イ・シュートに惚れ込むきっかけとなったのは別の曲でしたが、
初めてフルで聴いたアルバムはこの露版スウィーニー・トッドのAct1.だったのに加え、
それまではロシアンロックは旧譜を聴きあさるだけだったので、
ロシアのバンドでリリース前から新譜を心待ちにしていたアルバムもAct2.が初めてでした。
個人的には思い入れのとことん強い露版スウィーニー・トッド、
全21曲をちゃんとナレーション込みで最後まで訳しきった自分を褒めてあげたい。
ナレーション部分のテキストは公式サイトに載ってなかったし!
探せばほぼ全曲分見つかるものの探さなければ見つからないし、
テキストがweb上にもまだ存在しないようで自力でヒアリングした曲もあります。
自分でいうけどこれぞ愛の力の成せる業! 愛してるよガルショークУРААААА!!!!!
……予想をはるかに上回る達成感でつけ上がりましたすみません。
あーでもほんと嬉しいー……サーシャ頑張った超頑張った。登場人物全滅してるけどね!
では今度は整理がてらAct1.の一曲目から歌詞をちゃんと見直していきますね。
ここまでやったからには私に可能な限り最良の訳を!
毎日更新も続けていきたい(目標は100日連続)のでいつになるかは未定ですが、
全曲訳し直したらスウィーニー・トッドの露版wikiの訳も添えて改めて紹介します。
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