クロントイスラム見学
2006年12月22日
首都であるバンコクには約1400カ所のスラムがあり140万人ほどの人が生活しているといわれています。
バンコク以外の地方都市も含めると約2700カ所のスラムで360万人にも及ぶ人々が暮らしているそうです。
私たちは今回のスタディツアーでタイ人の方に案内されながらクロントイスラムの中を歩きました。
私がスラムの中を歩いて最初に思ったことは「これがホントにスラムなの?」ということです。
思っていたより悪臭もない。
私はスラムというとひどい状態の中に家が密集しているというイメージが強かったのでもっとジメジメしていて臭いもひどくて。。。。というようなものを想像していました。
ゴミ等もそこまで目立たないものの、道の隅の方は・・・↓
( ̄_ ̄ i)
これでもスラムのゴミ問題はだいぶよくなってきているとのことでした。
ここのスラムでは住民のグループが定期的にゴミ拾いをしているそうです
現在使用中です!!!!!!!
1日に3回貨物電車が通るそうですよ
危険といってもここしか住むところはないのでしょうがないのですが・・・・・
スラムの住民の多くは東北タイ出身の農民だそうです。
スラムの発生原因としては、
■伐採によって洪水がおき稲作等ができなくなる∴農民が生活できなくなる。
■タイはバンコクだけを中心に発展したため地方との経済格差が大きくなったため。
このクロントイスラムでは4世代にもなる家庭もあり、
ここが故郷という人も多いそうです。
自分の故郷がスラムであるからそこまでスラムを出たいと思っている人はあまり多くないそうです。
スラムの人々の主な仕事は
■お菓子・花・果物・コーヒー売り
■トゥクトゥク(タイの乗り物)・バイクタクシーの運転手
なかには会社に勤めている人もいるそうです。
しかし収入は安定しないので借金を抱えている人も少なくありません。
私はこのスラムを見学した時、貧困や経済格差ということをあまり思いませんでした。
しかし、日本に帰ってきてバンコクの発展している様子とこのスラムの様子を比較すると経済格差ということを強く感じました。
スラムには立ち退き問題や麻薬の密売、HIVの蔓延など社会面でも衛生面でも様々な問題があります。
私は現地で「私たちに出来ることは何ですか?」と質問しました。
「まずは伝えることです。」という返事でした。
それは私がブログを始めたきっかけでもあります
世界にはもっと劣悪な状態のスラムがたくさんあると思います。
そういったところにも視野を広げて知識をつけていきたいです