玲奈は今、電車に乗っている。
玲奈の通う高校は玲奈の家から歩いて10分くらいの駅から4駅いったところのすぐ近くにある。
(あぁあ、魔法が使えたらなぁ、すぐに家に帰れちゃうのに…)
玲奈は電車を降りて改札口を通り住宅街の中を歩いていく。
家に着くとカバンから家の鍵を取り出し鍵を開けた。
「ただいま…」
(言ったって誰もいないけど…)
靴を脱ぐとそのまま階段をのぼり二階にある自分の部屋へと向かう。
そして自分の部屋の扉を開いた。
「んっ!?」
中に入らず、なぜか玲奈は扉を一度閉めた。
「あれ? ここって私の部屋だよね?」
そう言いながら玲奈はあたりを見渡し、ここが自分の部屋であることを確認する。
そして玲奈はおそるおそる部屋の扉を開いた。
中には一人の少年が寝転がっている。
「んあ?」
物音に気づいてか目を覚ます短髪の少年。
「お前……誰だ?」
そう言って目をこすって起き上がる少年に対し、玲奈は無言でその少年を見つめる。
少年の右脇には一振りの刀が置いてあった。
「え……!?」
玲奈は少年の格好からある結論に至る。
「さ……さむらい?」
それから数分後、玲奈の家の台所で謎の少年はカップラーメンを勢いよく食べていた。
「もっとゆっくり食べれば?」
その勢いに玲奈は少し呆れる。
「うまい!なんだ!!この細麺は!!」
あまりのおいしさに興奮する少年。
それを呆れた表情で見つめる玲奈。
「カップラーメン知らないの? 珍しいね……もしかしてボンボン? 名前は?」
「おベか? 俺は古賀龍助[こがりゅうすけ]ってんだ」
玲奈の質問に少年・龍助は箸を止めることなく答えた。
「古賀龍助ねぇ……聞いたこと無いなぁ…」
玲奈は自分の友達や、その友達の友達まで考えたが、龍助や古賀という名前は聞いたこと無かった。
(もしかして弟の友達なのかな?)
「ぷへー!うまかったぞ、この細麺!!ところでお前誰だ?」
汁も一滴残さず食べると龍助は箸を置いた。
「私? 私は笹峰玲奈……ってそっちこそ誰よ!?」
「さっき名乗っただろ? 古賀龍助って…」
龍助は意味不明なこと言うなといった表情をする。
「そうじゃなくて! なんで私の部屋で寝てたの!?」
「知らねぇよ。それより、ここは江戸か?」
龍助は部屋の中をきょろきょろしながらそう聞く。
「江戸?東京のこと?」
「とうきょう?」
二人してポカーンとなる玲奈と龍助。
「えっ!? 東京を知らないの?」
「俺は江戸に父ちゃんを探しに来たんだ!」
玲奈が驚くのもお構いなしに話を続けていく龍助。
「俺の父ちゃんは大名なんだ。でも2年前に江戸に行ったっきり帰ってこねぇ」
「大名? え? 戦国時代の?」
玲奈の言葉に首をかしげ、お前頭大丈夫かと心配そうな表情をする龍助。
「もう一度聞くけどここは江戸なのか!?」
「……」
「おい! 無視すんなよ!!」
固まる玲奈の前で龍助がわめく。
(この人、本気で言ってるの?)
「でもここは変な家だなぁ。服装も変だ……あ! もしかして異国人か!?」
もう訳が分からず何の返答もできなくなる玲奈。
「何だよ! 無視ばっかりしやがって!!」
龍助はため息をつくと椅子の背もたれにもたれかかった。
ブーブーブーッ――
「うわあああ! なんだ!? おい! お前今、何か動いたぞ!!??」
テーブルの上に置いてあったケータイのバイブに予想以上の反応を見せる龍助に玲奈ははっとなる。
「へっ……?」
とある山の中にある豪邸。
その中の一室にある豪華な装飾が施された椅子に一人の男が座り、うなだれている。
その部屋には明かりがついておらず、月明かりによってかろうじて物の位置が分かる程度の明るさであった。
男の頬には涙が流れ、顔を隠すように前髪が垂れている。
男は窓の外に目を向け、小さくこう呟いた。
「…エリ……」
私の名前は笹峰玲奈[ささみねれな]。
大阪の公立高校に通う高校2年生。
今は2009年4月20日だけど、私の誕生日は4月4日だからもう17歳。
髪は自分で言うのもなんだけど結構綺麗で、肩よりも少し長いくらいの黒髪、身長は158cm、体重は…秘密。
学校では嫌いな人にも愛想よく振舞っているおかげか友達は多い。
でも、親友って呼べる子はほとんどいないかな。
好きになった男の子もいない…
彼氏は何回かできたし、今もいるけど好きってわけじゃない。
告白されて振る理由もないし、って感じだった。
家族構成は、父、母、私と弟で4人。
両親が共働きで夜遅くまで帰ってこないこともあってか中1の弟は夜遊びを頻繁にしている。
弟よりは真面目な私、高校も平均以上の偏差値がある。
部活には入っていない。
時間に縛られるのが嫌だったから…
そういうことを考えると私も結構ひねくれているのかもしれない。
でも、大きな事件や問題を起こしたことも無く、両親には迷惑もあまりかけていない……はず。
そんな私の今日も授業を終え、放課後となった。
その中の一室にある豪華な装飾が施された椅子に一人の男が座り、うなだれている。
その部屋には明かりがついておらず、月明かりによってかろうじて物の位置が分かる程度の明るさであった。
男の頬には涙が流れ、顔を隠すように前髪が垂れている。
男は窓の外に目を向け、小さくこう呟いた。
「…エリ……」
私の名前は笹峰玲奈[ささみねれな]。
大阪の公立高校に通う高校2年生。
今は2009年4月20日だけど、私の誕生日は4月4日だからもう17歳。
髪は自分で言うのもなんだけど結構綺麗で、肩よりも少し長いくらいの黒髪、身長は158cm、体重は…秘密。
学校では嫌いな人にも愛想よく振舞っているおかげか友達は多い。
でも、親友って呼べる子はほとんどいないかな。
好きになった男の子もいない…
彼氏は何回かできたし、今もいるけど好きってわけじゃない。
告白されて振る理由もないし、って感じだった。
家族構成は、父、母、私と弟で4人。
両親が共働きで夜遅くまで帰ってこないこともあってか中1の弟は夜遊びを頻繁にしている。
弟よりは真面目な私、高校も平均以上の偏差値がある。
部活には入っていない。
時間に縛られるのが嫌だったから…
そういうことを考えると私も結構ひねくれているのかもしれない。
でも、大きな事件や問題を起こしたことも無く、両親には迷惑もあまりかけていない……はず。
そんな私の今日も授業を終え、放課後となった。
