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夏目漱石の『草枕』の冒頭の一節

智に働けば角が立つ。
情に掉させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。

現代語訳

理知、理屈で割り切って、立ち回ろうとすれば「小賢しい」とか「思いやりがない」と他人と衝突してしまう。

感情に流されてしまうと騙されたり、人目を気にしすぎてしまったり、関わるべきでないことに関わってしまったりして、良くない結果になることもある。

ならば自分の意志を強固にし、自分の意見や自分自身を尊重し生きようと思ったら、却ってがんじがらめになり、窮屈極まりない。

私達の住む人の世は窮屈で住みにくい。智と情と意地のバランスを上手くとらなければならない。これは、なかなか困難である

私は、この冒頭が大好きです。ブログ名は、この『草枕』の英語訳の題名です。    

漱石の『草枕』は「非人情」の美学を描いたもので、また「非人情」とは何かをめぐる哲学的考察でもあります。

この「非人情」とは「人情」を超越しているという意味で用いられており、俗情を離れて対象を情緒的に見ないように距離感を取ることであるとフランス文学者の内田樹さんが雑誌で述べています。(この距離感は、当事者感覚を否定し同情したり感情移入したりすることを拒否するもの)

そして、論理的思考をするには「非人情」でなければならないと仰っています。

ブログを書き始める時、ふと『草枕』の一節が頭に浮かんだのですが、その時の私はリアルの日常から、距離感を取った倫理的思考の世界に没頭したいと思っていたのかもしれません。

このブログに訪れて下さるブログを書かれている皆様は、書き始めた時、ブログ名を付けた時の心境は、いかがだったのでしょう。

そして、その心境は変化しているのでしょうか、それとも変わらないままなのでしょうか。

日記とは違うブログで、自分の心境変化がわかるのは面白い様な、怖いような気がします。

すみません、久しぶりのブログ投稿は、たわいもない内容で乱文ですね。

コンスタントに続ける大切さを感じます。でも、もうしばらくは読む方に専念するつもりです。