はぁい 皆様こんばんわ。すぷろけっとよ。今日はなんか書いてみたから上げてみたわ。まぁ 暇つぶしに読んでくれたら嬉しいわ。「紅い月」のほうは・・・まぁ忘れてなければ書いてみるから、期待しないことよ。
仕事帰りだった。週一回通っている料理教室に私は急いでいた。習い事の日に限って残業というのはとてもいらいらする。「本当にあの上司ったら!!」何かにぶつけるにしても誰にも当たれない。帰り際に帳簿を調べるとか言い出されるなんて!!私はローヒールをかんかんと鳴らしながら駅から走る。夕暮れ時の喧騒が靴音を少し消す。遠くで救急車のサイレンがしていつの間にか喧騒を一層大きくしていた。そんなことを無視して私は走り続けた。
駅から少し離れたビルの2階に教室は開かれていて 下の階では料理研究所の研修員達が店を開いている。自分達が作る物が本当に認められるのか?ということもあり、実践して、それから女性誌なりに人気のあったものを紹介するという手順を踏んでいる。実にコストのかかる方法を取っていた。だが、その記事はものすごい評判を呼びこの小さな料理研究所のレシピが載ると雑誌の売り上げが倍は変るらしく、編集者らしい人がよく出入りしているのだった。
その日、たまたま店の引き戸が開いていた。いつもはしっかりと閉まりなかなか中を覗く事は出来なかったのに。
私は衝動的に中を覗いた。若い研究員達が忙しそうに掃除をしていていて、カウンターには一組の客がビールを飲みながら何かの煮物と揚げ物をつまんでいた。店の中は杉で出来た柱、タイル張りの床に、かなり磨きこんでいるであろう黒く光る分厚い木のテーブルに椅子がセットで6つという狭さだった。奥の方では店の広さぐらいの調理場があるみたいだった。カウンターの中はフライヤーと板場があり、実演風に、てんぷらなどは目の前で揚げているようで、まだ油の匂いがきつい。
私は研究員達の動きを目で追っていた。そのとき背後で男の声がした。私はびっくりして後ろを振り向いた。
「こんばんわ、もう店じまいの時間なんです。」太った年老いた男はにこにこしながら言った。
「あ・・・すみません、店が開いてましたから覗いていたんです。」私恥ずかしくなった。店にも入らずに居るのを見られたのが。
「私、今日上の階の教室に行かないといけないんで失礼します。」私はぺこりとお辞儀をすると階段に向かった。
「あ、待ちなさい、今日は教室はしていませんよ!!」男はそう言って私を制した。私は言葉の意味が一瞬分からなかった。
「今日は・・・教室はしていないのですか?」私は手帳を取り出し曜日と日を確かめた。今日はやはり教室の日だった。私は分からなくなりその男に聞いてみた。
「いえ、今日はここの教室のAクラスの日ですよ。それに先週そんな話は聞いていませんが。」
男は困った顔をしてこう答えた。
「いえ・・・今日はお昼から雑誌の撮影が入っていまして、講師にもそれを告げていたんですが連絡が花園裕子さん、あなたにだけ回っていなかったみたいですね。」
「そんな・・・このクラス10人も居ないんですよ?おかしくないですか?」
私はいらいらしてきつく言い返していた。
「まぁ・・・そうですね。申し訳ない。もし時間が許すならもう一つの研究所の見学をしませんか?ここではなく」
そういうと男は私の手を引いた。なぜだか反抗出来ないでいた。そうして歩き出していく。
路地裏の細く狭い場所を抜ける。こんなところを通るのはこの近所では初めてだ。夕日が最後の光を落としていたせいか、とても眩しい。目を細めて手のひらで光を遮った時に、大通りに出た。
そこには南京街の屋台がすらりと並んでいた。ここにこんな所があったのかしら・・・?私は辺りを見回すと珍しい屋台があることに気づいた。日本ではラーメンや蒸かし曼、といったものが多いがここでは炒め物やおかゆといったものや揚げ菓子なども置いてある。この寒いというのに白のランニングで商売をしているのだった。
ただ、男が手を離しくれなかったのでここは素通りしてしまった。
「もう少し 見ていきたかったんですが・・・」私が残念そうに言うと男はにやりと笑うだけで答えなかった。
嫌な感じがして私はその手を降りきり反対方向へ走って逃げた。
息がつかないくらい走った先に幼稚園が見えた。そこも入園門が開いていたので隠れることにした。
だが。
そこで見たのは。
仕事帰りだった。週一回通っている料理教室に私は急いでいた。習い事の日に限って残業というのはとてもいらいらする。「本当にあの上司ったら!!」何かにぶつけるにしても誰にも当たれない。帰り際に帳簿を調べるとか言い出されるなんて!!私はローヒールをかんかんと鳴らしながら駅から走る。夕暮れ時の喧騒が靴音を少し消す。遠くで救急車のサイレンがしていつの間にか喧騒を一層大きくしていた。そんなことを無視して私は走り続けた。
駅から少し離れたビルの2階に教室は開かれていて 下の階では料理研究所の研修員達が店を開いている。自分達が作る物が本当に認められるのか?ということもあり、実践して、それから女性誌なりに人気のあったものを紹介するという手順を踏んでいる。実にコストのかかる方法を取っていた。だが、その記事はものすごい評判を呼びこの小さな料理研究所のレシピが載ると雑誌の売り上げが倍は変るらしく、編集者らしい人がよく出入りしているのだった。
その日、たまたま店の引き戸が開いていた。いつもはしっかりと閉まりなかなか中を覗く事は出来なかったのに。
私は衝動的に中を覗いた。若い研究員達が忙しそうに掃除をしていていて、カウンターには一組の客がビールを飲みながら何かの煮物と揚げ物をつまんでいた。店の中は杉で出来た柱、タイル張りの床に、かなり磨きこんでいるであろう黒く光る分厚い木のテーブルに椅子がセットで6つという狭さだった。奥の方では店の広さぐらいの調理場があるみたいだった。カウンターの中はフライヤーと板場があり、実演風に、てんぷらなどは目の前で揚げているようで、まだ油の匂いがきつい。
私は研究員達の動きを目で追っていた。そのとき背後で男の声がした。私はびっくりして後ろを振り向いた。
「こんばんわ、もう店じまいの時間なんです。」太った年老いた男はにこにこしながら言った。
「あ・・・すみません、店が開いてましたから覗いていたんです。」私恥ずかしくなった。店にも入らずに居るのを見られたのが。
「私、今日上の階の教室に行かないといけないんで失礼します。」私はぺこりとお辞儀をすると階段に向かった。
「あ、待ちなさい、今日は教室はしていませんよ!!」男はそう言って私を制した。私は言葉の意味が一瞬分からなかった。
「今日は・・・教室はしていないのですか?」私は手帳を取り出し曜日と日を確かめた。今日はやはり教室の日だった。私は分からなくなりその男に聞いてみた。
「いえ、今日はここの教室のAクラスの日ですよ。それに先週そんな話は聞いていませんが。」
男は困った顔をしてこう答えた。
「いえ・・・今日はお昼から雑誌の撮影が入っていまして、講師にもそれを告げていたんですが連絡が花園裕子さん、あなたにだけ回っていなかったみたいですね。」
「そんな・・・このクラス10人も居ないんですよ?おかしくないですか?」
私はいらいらしてきつく言い返していた。
「まぁ・・・そうですね。申し訳ない。もし時間が許すならもう一つの研究所の見学をしませんか?ここではなく」
そういうと男は私の手を引いた。なぜだか反抗出来ないでいた。そうして歩き出していく。
路地裏の細く狭い場所を抜ける。こんなところを通るのはこの近所では初めてだ。夕日が最後の光を落としていたせいか、とても眩しい。目を細めて手のひらで光を遮った時に、大通りに出た。
そこには南京街の屋台がすらりと並んでいた。ここにこんな所があったのかしら・・・?私は辺りを見回すと珍しい屋台があることに気づいた。日本ではラーメンや蒸かし曼、といったものが多いがここでは炒め物やおかゆといったものや揚げ菓子なども置いてある。この寒いというのに白のランニングで商売をしているのだった。
ただ、男が手を離しくれなかったのでここは素通りしてしまった。
「もう少し 見ていきたかったんですが・・・」私が残念そうに言うと男はにやりと笑うだけで答えなかった。
嫌な感じがして私はその手を降りきり反対方向へ走って逃げた。
息がつかないくらい走った先に幼稚園が見えた。そこも入園門が開いていたので隠れることにした。
だが。
そこで見たのは。