2025年11月20日(木)@新宿歌舞伎町タワー
櫻坂46四期生の新参者2公演目に参戦してきました。
『欅って、書けない?』(現『そこ曲がったら、櫻坂?』)放送開始から10年、そして『ひらがな推し』(現『日向坂で会いましょう』)放送開始から7年半、1話たりとも欠かすことなく欅坂(現櫻坂)、けやき坂(現日向坂)の冠番組を見続けてきましたが、これまで両グループのライブには一度も行ったことがありませんでした。
そんな人間がなぜ、よりにもよって櫻坂四期生の新参者公演で欅坂系列ライブ初参戦を果たしたのか。
きっかけは二つありました。
一つ目はW-KEYAKI FES.2026@Kアリーナ横浜(櫻坂・日向坂のローソンライブのことです)開催決定のアナウンスです。
それまでコニファーフォレストにて2年連続で行われていたものの、2023年に関され発展的に解消()することが発表されたW-KEYAKI FES.が事実上復活するとのことで、(さすがに行っといたほうがいいよなぁ…)と思い、チケット先行受付に応募しました。
応募する過程で櫻坂と日向坂いずれかのファンクラブに加入する必要があり、どちらにしようか迷いましたが、そこで登場する二つ目のきっかけが、半年前に公開された櫻坂四期生ドキュメンタリーの第4話。
序盤でボイストレーニングの映像が流れるのですが、そこでフィーチャーされていたアイドル未経験(のはず)の5人がすでに結構歌えていることに驚かされました。
『五月雨よ』が比較的歌いやすい曲であることを抜きにしても、ピッチ・リズムもさることながらまずあれだけ声量を出せる人が同じ期に何人もいるということが殊坂道界隈でどれだけ希少なことか。
さらに(乃木坂1期生の中元日芽香さんの実妹である中元すず香さんがSU-METALとしてボーカルを務めるBABYMETALの派生元のグループであるさくら学院に所属していた)佐藤愛桜さんと(スターダストの大阪営業所に所属し仙台営業所のいぎなり東北産らと同カテゴリーで活動していた)勝又春さんの2人については、経験値からしても、過去のライブ映像や四期生Vlogでのギター弾き語り映像からしても、ある程度は歌えることが保証されているため、少なくとも9人中7人は歌えるという史上稀に見る期が誕生したということになります。
正直First Showcaseも応募しようかと思うぐらい四期生が気になっていたため、まずは櫻坂のファンクラブに加入することを選択したところ、そのタイミングでちょうど新参者公演の受付が行われていました。
2023年の公演時には10公演申し込んで1公演も当たらなかったという例も耳にしていたため、ダメ元で10公演とも申し込んだ結果、運良く2公演目に当選し晴れて参戦することとなりました。
ーライブ当日ー
15:00会場着。
館内を彩るコラボレーションを散策。
※6階でオフィシャルグッズとコラボドリンクの販売が行われていましたが、開場時間より前に購入する場合は1階からひたすら階段を上らされるため、参戦される際にはご注意を。
17:45開場。
わこわこしながら()入場・着席。
THEATER MILANO-Zaには今回初めて入りましたが、会場全体が非常にコンパクトでどの席からもステージが見やすく設計されており、座席も狭くなく良箱でした(席番は1階後方でした)。
18:30開演。
20:10終演。
以下、公演終了後にネタバレ防止でTwitterのALT(er ego)欄に投稿した当日のライブレポです。
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【ライブ全体の感想】
今回は正直あの静寂の暴力を体感できただけで来た(佐藤愛桜さんが言いそうなダジャレ)甲斐がありました(当然全公演やるもんだと思ってセトリ見たら1日目やってなくて今日のセトリを引けた運に感謝)。
そして今回初めて櫻坂のライブに参加して感じたのが、いい意味での"異質さ"。
根ハロ(根がハロプロのヲタクの意)なので、曲の表現としては歌詞を咀嚼して主に歌で出力(もちろん本人たちは並行してダンスもやってて凄い)し、その歌を聴きにライブに行っていると言うスタンスに慣れていましたが、櫻坂は曲の世界観をダンスを通して表現することにフォーカスしていて歌を聴かせるという構成に全くなっていない(構成上そうなだけでドキュメンタリーで言及されていたように声のパワーがダンスにも波及するから歌うことは必要だしもちろん本人たちも歌っていた)ため、そもそものライブの見方を改めないといけないなと思いました。
また、他の坂道シリーズ(シリーズ)との違いとして、乃木坂6期生、日向坂五期生の公演はセトリや配信を見る限り「6期生」「五期生」であることに重きを置いた構成になっているのに対し、櫻坂四期生の公演は「櫻坂」であることを重視した見せ方になっていたように思います。
そんな中でも大手事務所でのアイドル経験者や運動神経のいいメンバーが揃っているからこそ加入約半年でこれだけ質の高いライブができるということが「四期生」オリジナルなのかなと感じました。
櫻坂四期生のレベルの高さや櫻坂の曲の良さを実感した楽しいライブでしたが、自分を省みてみるとシングル曲やライブの定番曲ばかりやってくれたにも関わらず予習不足でした。
参戦が決まっているW-KEYAKIでリベンジします。
なお、唯一不満があるとすれば、客席での振りはコピー原理主義者なので『櫻坂の詩』等々でミラーが主流なのは解せませんでした()
※画像はコラボドリンクで入手した今回の企画MCの主役のカード
【メンバー個々人の印象】
浅井恋乃未さん
パフォーマンスも素晴らしかったけど、せっかくなのでMCの話を。 マイブームは夜寝る前にお茶を飲むことだが昨日は冷水を飲んだという浅井さん。 自分を動物に例えると?の問いに、よく喋る(大意)からインコと答えたが、稲熊さんに「言われてみると確かに似てる」と言われて「顔が似てるってこと?」とツッコむ浅井さん。 キャラが良い。
稲熊ひなさん
いちばん大変だと思うけどよくついていってる。 最後から3曲目ぐらいでへろへろになってるように見えたから心配してたけど次の曲ではもう持ち直してた。 最後の挨拶で語ってくれたような気持ちがあれば大丈夫。 あと顔が良い。
佐藤愛桜さん
本公演のMVP。 息を呑む表現を見せてくれた静寂の暴力だけでなく2時間弱通してパフォーマンスが落ちない。 前髪が崩れてもどこ吹く風。 「さくら学院OGだからまあできるっしょ」という勝手な信頼を押しつけていたがそれにしても凄かった。努力。
勝又春さん
パフォーマンスの安定感。安心感。 MCで紡ぐ言葉の端々に滲み出てる聡明さ。 そして顔が良い。スタダは偉大。 微かに2の累乗数の歌を期待してたけど無論セトリ外。
中川智尋さん
とり吉封印。 強烈な印象は残っていないがところどころで目を惹く。 五月雨よの歌い出しも違和感なく完遂。 やはり顔が良い。
松本和子さん
端のポジションになることが多いだけに移動距離が長めでも卒なくこなすしダンスも綺麗。 スタイルが良い。顔も良い。 三期オーデを受けてたこともあってか、櫻坂の一員になる準備は誰よりもしてきてる印象。
目黒陽色さん
やっぱりダンスは四期生の中だといちばん上手い。 特に首から上の使い方が抜群。 浅井さん曰く「天然」とのことでスピではなさそうなので一安心。
山川宇衣さん
ドキュメンタリーから度々感じていたけど強い。 とにかく強い。芯がある。 この人も佐藤さんに負けず劣らず最後までパフォーマンスが落ちない。 全体を押し上げようとする意志。
山田桃実さん
スタイリッシュ。真ん中にいると映える。 運動神経が良いから目立ってないけど全く違うフィールドから来てるからついていくのは稲熊さんの次ぐらいに大変なはずなのによくやってる。 最敬礼の後の笑顔や仕草は年相応。
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いま振り返ってみると、2公演目は
・9人揃っていた
・1公演目から一週間空いてフレッシュな状態だった
・『静寂の暴力』を含むBセトリお披露目だった
・二期生が観覧に来ていた日だった(裏側密着の映像で知った)
とさまざまな要素が重なり、ベストなタイミングで参戦することができたのではないかと感じています。
リハーサルの映像も少し映っていますが、激しく踊りながら歌うライブのときよりも四期生の歌声の美しさやユニゾンの力強さが際立っています。
個人的には『ずっと 春だったらなあ』『TOKYO SNOW』など、四期生の武器だと言われている歌にフォーカスする曲がセトリに入ってくるのかなと予想していましたが、徹底して"今の櫻坂"を表現するダンス中心のセトリで、これまで自分が参戦してきたアイドルのライブとはまた違った楽しみ方を味わうことができました。
とはいえ、中間の企画MC以外はほとんどぶっ通しで、序盤に『摩擦係数』『自業自得』『Make or Break』、終盤に『マンホールの蓋の上』『もう一曲 欲しいのかい?』『Dead end』『承認欲求』とゴリゴリのダンスチューンを並べながらガッツリ生歌を要求する今回のセトリは人がやるセトリじゃなかったですね。
欅坂時代から振付に携わっているTAKAHIROがドキュメンタリーの第8話で語っていた「ちょっと自分が追いつかなくなるぐらいのところがスペクタクル」という考えをもとにして組まれたのであろうし、確かに初参戦の人間にとっても心掴まれる、"櫻坂"を体感できる、メンバーにとっても1公演ごとにやりきったことが自信に繋がる、経験値が飛躍的にアップするセトリではありましたが、負傷による一部出演者1名と体調不良による離脱者2名を出したことについては再考の余地があると思います。
出演するメンバーにとっては短い公演期間内で立ち位置等の覚え直しをするのは負担でしょうし、欠席となってしまったメンバーにとっては少なからず悔しさや疎外感が生じるでしょうし、何よりヲタクにとっては基本的に一回しか入れない公演にもかかわらず、いざ当日行ってみると推しがいないことほど虚しいことはないでしょうから。
図らずも、櫻坂ライブ初参戦となった本公演。
激しい振付をこなしながらも、リズムが走らず、ピッチも外さず、全く聞き苦しくない歌を披露してくれた四期生はやはりレベルが高いと感じましたし、四期生が表現してくれた"今の櫻坂"からグループ全体の状態の良さを感じ取れた良いライブでした。
W-KEYAKI FES.2026(櫻坂・日向坂のローソンライブのことです)も無事に当選し、二期生・三期生の櫻坂としてのライブ、そして日向坂のライブを見ることができるのも非常に楽しみですが、その先に四期生ライブが開催された暁には、再びチケット争奪戦に参加し、必ずや参戦します。








