星組さんの別箱2本、ご縁あって観劇できたので簡単であっても感想を書いとかねば。

 

まこっちゃん(礼真琴)主演の「BIG FISH」は海外ミュージカルということで会場はシアターオーブ。

席によっては観づらい劇場ですが、段上がり2列目のセンターという最高の場所で観ることが出来ました。

(こういう席で月組デスホリ観たかったよ…それを言うな)

 

れいこちゃん(月城かなと)ファンとして羨ましいのは、まこっちゃんが「赤と黒」に続いてトップ娘役以外を相手に公演出来ること。

うみちゃん(海乃美月)がどうこうということではなく、色んな娘役を相手にするれいこちゃんを観たかったなぁと未練がましく思ったりしてね(それを言うなって)

 

と話が逸れましたが、公演の感想。

BIG FISHというのはスラングで「大ぼら吹き」のことらしい。

タイトル通り、主人公はなかなかにチャランポランな性格。さらに、そろそろ孫が生まれようかという年齢のおじさん。決してタカラヅカトップらしくない男性像。

最初の方は「こんな男と絶対に結婚したくないー!」「こんな父親いやだー!」って思いながら観ていました😅

 

で、結局ラストまでそういう根本的なところは変わらないんだけど(え)

とにかく妻や子供はもちろん、関わりあった人たちのことを大事にしている男だってことはわかってきて、最後の方はなんだか温かい気持ちになって、涙腺よわよわになっていつの間にか泣いているという不思議な作品でした。

 

曲も楽しかったし、ファンタジーながらリアルな感情を揺さぶられる、素敵な作品だと思う。

ただし再演するなり外部で上演するなら、キャストに歌の実力があることが前提だとも思いました。ファンタジーゆえ、下手な役者だと感動が霧散する😅

その点で今回の主演は安心安全、絶対保障な礼真琴さん。他のキャストもほとんどが上手くて、特に妻役のほのかちゃん(小桜ほのか)は本当に歌も芝居も上手くてねぇ。

私自身は子供がいないので、ほのかちゃんの夫を思って歌うのが一番ぐっと来ました。

 

 

ありちゃん(暁千星)主演の「夜明けの光芒」は、ディケンズの「大いなる遺産」を基にした宝塚オリジナル新作。

ところで「光芒」って一般的な言葉ですか?ポスターで字面を見ていたからわかったけど、歌詞に「こうぼう」って出てきてポスター観ていなかったら意味判らないよーって思いました…私はね。

 

「大いなる遺産」を基にした舞台は、過去の月組公演を観ています。調べたら30年以上前でした(やだ怖いw)

同行した友人もその月組公演を観ていたんですが、終演後はふたりして「こんな話だったっけ?」となりました😅

まりさん(邦なつき)のハヴィシャムさんがめっちゃ怖かった印象しかなくて…スカステさん放送お願いします。

 

ありちゃんは歌が良くなったなぁと思いました。RRRでは歌詞が聞き取りずらかったんですが、今回は音域に合っていたのかすごくクリアで良かったです。

ショーはともかく、芝居で歌詞が聞き取れないのは苦痛なので、これからも滑舌良く頑張って欲しいです。

稀惺かずとくんはカノンくん(天飛華音)より儲け役だったかも。芝居も上手いし華があるなぁと思いました。

あと、私の星組を観るお目当て筆頭、あいりくん(碧音斗和)

彼女のダンスは本当に格好良くて、ストーリーそっちのけで観てしまうこともしばしばでした。

もっと活躍の場を与えてあげて欲しい人です。