るおりあくん(瑠皇りあ)初主演の新人公演を観てきました。


新人公演らしからぬ芝居力をみせる場面がある一方で、やはりコメディって難しいんだなーと思われる場面もあり。

でも、皆さんの全力の取り組みに胸が熱くなる…そんな新公でした。


月組らしいなと思ったのは、本公演とちょこちょこ変えてくること。

冒頭の少年ヨナスくんからして、本公演では母に対する怒りを強く感じるところを新公では悲しみを表現。

それを受けてか、るおりあくんのヨナスも本役のれいこちゃん(月城かなと)より優しく繊細な雰囲気。でも丁寧で誠実なお芝居をするので、そこが生真面目な軍人役にとても似合うなーと思いました。

るおりあくんというと整った顔立ちが話題になりがちだけど、技術的にも全体的にソツがなく、小柄だけど軍服の着こなしもきれいでした。歌の第一声にパンチが出ればさらに良くなりそう。


新公ヒロイン2回目のまのんちゃん(花妃舞音)は、最初は少し大人っぽい声と雰囲気でしたが、徐々にいつもの幼い声に…演出なのかな?

お芝居が上手くて、監視塔の上でのヨナスとナディアのシーンは見応えありました。

あと、まのんちゃんは台詞や歌詞が聞き取りやすい。本役のうみちゃん(海乃美月)は高音と低音の強弱が大きくて私は時々聞き取れないので、新公で初めて聞き取れた歌詞もありました😅

一方でコメディ部分は、やはりうみちゃんは“間”が上手いのだなぁ〜と思いましたね。


まのんちゃんに限らず全体的に、本公演でクスッと笑えるところが新公メンバーではシーン…ってことが多く、セリフのキャッチボールで繋いでいくお芝居、特に笑いを誘うことの難しさを感じました。

そんな中でホテルマンを演じた美颯りひとくんは面白くて印象に残りました。


セリフのキャッチボールという点では、ヨナスの部下4人はとても自然で、この4人で進める場面はとてもレベルが高かったです。

その中でもやはり目に付くのがきどくん(七城雅)でした。正直、私の好みのお顔立ちとは違うのだけれど、つい目が行くんですよね。これが“華”ってやつか…

ダンベル持ちながら変顔してるのも可愛かったwww


セリフのやり取りも大切ですが、ひとりで舞台を制するのも技量がいります。

あやっつぃ(彩路ゆりか)とまひろくん(真弘蓮)は芝居や歌も出来るし、何より存在感があって要所要所を締めていました。スタイルもいいし、本公演でももっともっと活躍させて欲しいふたりです。


ヨナスが任務(コンサート制作&ナディア警護)を告げられる場面で、おはねちゃん(きよら羽龍)がなかなか出てこないというアクシデントがありました。

おはねちゃんファンの私は心臓バクバク😣

どうやらマイクトラブルだったらしく、遅れて出てきたおはねちゃんは地声でその場をこなしました。私は前方席でしたのでしっかり聞こえましたし、後方席までちゃんと届いたようです。

勇ましい役だったので声を張れたとはいえ、瞬時に音量を落としたオーケストラや聴き取ろうと息を潜める客席の一体感がすごかったです。

ただ、おはねちゃんがカーテンコールで表情が硬かったので心配。東京では笑顔が見たいなぁ。


路線候補のわかさま(一輝翔琉)は前回の「応天の門」の時の方が声が出てたような気がするし、オディセくん(雅耀)も声がまだ高めでしたし、男役さんは声を作るのが大変ですよね。

ふたりともキラキラなスターオーラの持ち主ですし、頑張って欲しいです。


他にもいっぱい書きたい人はいるのですが、キリがないのであとひとり。

マリアを演じたえりさちゃん(澪花えりさ)がとても生き生きとして目を引きました。いつかヒロイン役も観てみたいな〜と思いました。



ランキング参加しています。
よろしければクリックお願いします。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村