めちゃくちゃ久しぶりに日生劇場に行きました。お隣(東宝)にはしょっちゅう行くのにね。


「バンズ・ヴィジット」

カタカナで書くと何?ってタイトルですね😅


THE BAND’S VISIT

直訳すると「音楽隊の訪問」かな。


2018年のトニー賞を受賞した作品で、ロビーにはトロフィーが飾ってありました(撮影OK、SNS掲載OK)



新しくて、古い…そんな作品でした。

演出は新しいけど、描かれているのは普遍的。いつの世も人間が憧れ、喜び、思い悩み、諦め、慰められる…そんなモノたち。


革命ドーン!とか愛憎バーン!とか、わかりやすい事件は起こらず、田舎町に暮らす普通の人々が描かれます。

行き止まりのような田舎町に、異国の音楽隊(しかも軍属)が間違って辿り着いたことによって起こる、ほんの少しの非日常。


いわゆる群像劇ですね。

主人公がいて、その人物に感情移入しながら観るわけじゃないので、宝塚しか観たこと無いような人は「つまんない」って言いそう😅

宝塚は男役トップ=主人公ありき、ですからね。


ちなみに私は面白かったです。

まず曲が良いし、出演者の皆さんが芝居も歌も上手い!

お目当ての岸くん(岸祐二さん)も美声を聴かせてくれました。

音楽隊メンバー役の方々の生演奏も素敵でしたし、見応え聴き応えのある舞台でした。


どの人物にも良いところと欠けているところがあって、自分の一部分を観ているような、恥ずかしさと痛さを伴う温かさを感じました。

自分にも優しく、他人にも優しくありたいと思わせられるような後味でした。




終演後にはアフタートークがありました。

登壇者は岸祐二さん、渡辺大輔さん、矢崎広さん。

トークは「なんかヴェローナの匂いがする」から始まりましたwww

確かに、神父様(岸)を挟んでティボルト(渡辺)とベンヴォーリオ(矢崎)だね、懐かしい。

「ふたりとも立派になったねぇ」としみじみする岸おじさんw


演出家の森さんは何度も通し(稽古)をするタイプらしく、矢崎さん調べによると計13回。疲れたけど初日にはすっかり出来上がってて良かったとのこと。

いや、てことは、他の舞台は初日には出来上がって無いんか〜い!?…ってツッコミつつ、やっぱそうなのかと納得する客席の空気よ😅


ちなみに他の役をやるなら、みんなディナ(濱口めぐみさんの役)がいい!ってことで纏まりました。怖いなwww