初日から3日間、4公演を観てきました。
キャスト別感想の前にまず作品感想を思うがままに…
※ネタバレあるかも
※贔屓組ゆえの偏りはあるかもしれませんがご容赦くださいw
初見(初日)の感想としては、原作漫画を継ぎ接ぎ&改変してうまいこと纏めたなぁ〜でした。
なまじ原作を読んでたために「え?ここお父ちゃんじゃなくて兄貴が飲んじゃうの?」とか「え?これ乗ってるの長谷雄じゃないの?」とかはありましたが😅
そんな原作との違いを無視すれば、初見からなかなか面白かったです。
で、逆に「原作知らない人は舞台だけで話が解るのかな?」という部分が不安になったのですが、翌日一緒に観た友人たち3人(原作知らない人、今のジェンヌ知らない人)に聞くとみんな「解ったよ」「面白かった」だったのでホッとしました。
友人たちと話した結果、平安時代の基礎知識を知らない人や舞台観劇に慣れてない人は多少の予習が必要かもしれないね、となりましたが…
帝(みかど)=主上(おかみ、しゅじょう)
女御(にょご、にょうご)
女房(にょうぼう)
公達(きんだち)
陰陽寮(おんみょうりょう)
入内(じゅだい)
六条(ろくじょう)
唐(とう、から)
科挙(かきょ)
加持祈祷(かじきとう)
双六(すごろく)←賭け事の方ねw
このあたりの単語が何のことか解れば大丈夫かと。
あと、過去と現在が重複するシーンや夢の中のシーンなどが出てきますが、このあたりの演出方法についてはミュージカル観劇というものに慣れてるかどうか、かな。
(我が友人たちはその辺りのオタク指数…もとい教養wはしっかりありました)
展開がかなりスピーディにも思いましたが、これは星組の「ディミトリ」も同じようなテンポだったし、最近の“倍速世代”にとっては普通なのかもしれない。私たちアラフィフも親世代の映画とかゆっくりしすぎてかったるく感じたから、さらに下の世代が速くなるのは仕方ないのかも。
とはいえ、これ以上速度が上がったら情緒もなんも無くなりそうだけど😅
原作の設定がそうなので当然なのですが、トップコンビに恋愛要素はありません。
宝塚的には異色だけど、れいこちゃん(月城かなと)の色んな役を観たい私としては有りです。
不貞腐れたり拗ねたり、一方でウキウキしたり生意気言ったりして、なんとも可愛い。
うみちゃん(海乃美月)に「坊ちゃま」呼びされて説教されるなんて新鮮!
平安の名探偵コ○ン(!)みたいな話なので特別誰かに感情移入してどうこうということもなく、原作が未完成なので「to be continued」って感じで終わり。
だから前回「グレート・ギャツビー」の時のように、感情を引き摺ったりキャラクターのことをああだこうだと考え込むような作品ではありません。
(ギャツビーの時には引き摺りすぎたw)
なんとなく宙組の「王妃の館」を思い出しました。同じ田渕先生演出の作品ですね。田渕作品の中では珍しく(こらこら)かなり好きな作品です。
トップコンビは恋愛ごととはほぼ関係なく「生きる意味」「生き甲斐」を模索していて、ちょっとした事件を経てそのキッカケをつかむ、という話。
恋愛要素は2番手さんが担当、というのも似ていますね。
タイトルも「おう○の○」と似てる?←ちょい強引w
「王妃の館」との違いは、今回の「応天の門」はハッピーエンドと言うにはかなり怪しげで、ラストの一瞬も印象的でした。
月組ですぐ続編をするとは思えないけど、外部でならやりそうな気もします。
衣装や小道具も素敵でしたし、セットが工夫されてて場面展開もスムーズ。
照明もよく計算されていました。
田渕先生の舞台は暗めだと聞いたことがありますが、そんなことも無かったし。
歌もキレイな曲や楽しい曲が多くて良かったです。メインキャストの歌は難しそうなメロディが多かったなぁ。
おだちん(風間柚乃)の歌い出しとかすごく難しいだろうに上手かった。
歌い込めば皆さんどんどん良くなりそうで楽しみ。
キャスト別感想はまた書くつもりですが、ひとことだけ。
若き日の業平を演じたうーちゃん(英かおと)がカッコよすぎて倒れそうになりました…あれはヤバいw