1年前の今頃は福岡にいました。
去年の10/11が博多座でのプレお披露目の初日だったんですよね。1年…あっという間にも感じるし、めちゃくちゃ濃密にも感じますね。
こうやってどんどん進んでいくんだなぁ。
書けるだけ書こうキャスト別感想、次は・・・
マートル・ウィルソン役あましちゃん(天紫珠李さん)とジョーダン・ベイカー役みちるちゃん(彩みちるさん)です。
マートルがこの物語において担っている役割っていうのは、ヒロインのデイジーとの対比。つまり「本当にバカな女」だってことを表すことだと思います。
身分の差という対比は些末なことで、本妻と愛人という意味での対比はほとんど無い。
デイジーは本来の賢さを隠して「バカな女の子」でいなくてはいけない、そう考えて生きている。
それに対してマートルは、賢ければ幸せになれたはずなのに「バカな女の子」だったから、あのような結末になった。
ほんと、デイジーとマートルの性格もしくは環境が逆だったら良かったのにと思うよ。
あましちゃんは頑張ってたけど、ちょっと理知的すぎたかなぁ。バカな女には見えなかった。
でも歌は頑張っていたし、とても美しくて魅力的でした。
夫のウィルソンと言い争いになって、階段の上であらがいながらも引きずられていくところの体の使い方がうまくて、毎回「体幹すごいなー」と思いながら観てました。
ジョーダンのみちるちゃんは、毎公演思うんですがお化粧が上手い!可愛くもなれるし、大人っぽくもなれるのがすごいなぁ。
あと姿勢。常に片足重心だったり膝を組んでたり、世間を斜に見ている強い女性を感じさせました。
見せ場としては、ニックとの恋愛模様とゴルフコンペくらいかな。
コンペでズルをするところがありましたが、つまりは1幕でニックに言った「あなたが(新聞で)読んだのって、インチキで優勝したって書いてあるやつじゃないわよね」というやつは伏線で、インチキをしているのは真実だったわけですね。
ニックとの突然の別れについて、ゴルフと同じく恋愛もインチキだったのか?とも考えられますが・・・
私はジョーダンって怖がりなんだと思います。男性に支配されるのが怖い・・・だから結婚せず一人で生きていく道を(インチキをしてでも)守りたいんだと思う。
ジョーダンの両親は、トムとデイジーのような夫婦だったのかもしれないな。
デイジー、マートル、ジョーダンと三人三様の女性たち。
私はジョーダンタイプかなぁ、と思いながら観ていました。
(いや、別にうちの両親は仮面夫婦じゃないけどw)