本拠地・宝塚大劇場では公演中止が続いてしまったこの公演、東京公演は初日から今日まで継続して上演できています。

(マイクトラブルや車両トラブルはあったみたいですが)

残りわずか、千秋楽まで無事に上演できますように!

 

感想を書こう書こうと思いつつ、脳内をぐるぐる思考だけがまわり、簡単にまとまらない作品です。
 

決して後味スッキリな話ではないし、どの登場人物にも共感できないし好きになれないし。

でも、人間てそんなものかもしれない。

少なからず嘘をついて、自分で自分をも騙しながらでも生きていかなければならないもの。

 

そうしなかった・・・いや、そう出来なかった?ギャツビーという男を、愚かと思うかグレートと思うかは、自分のその時々の状況でも変わりそうです。

 

それこそが、この作品の魅力なのかもしれないなーと思ったりもします。

 

私は原作も読んでないし映画も見ていないので(ちょっと見たけど挫折した^^;)あくまでも今回の月組公演を観ただけの感想ですけどね。

 

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以下、Twitterでつぶやいた内容を転記

 

原作が書かれたのは世界恐慌前。

当時読んだ人のリアルな感覚と、その後の歴史を知っている私たちの感覚はかなり違うんだろうなぁ。

小池先生も演者も観客も、この乱痴気騒ぎが間もなく崩壊することを知っている・・・デイジーの生き方やギャツビーの死に対する受け取り方も違うよね。

 

屋根の上のヴァイオリン弾きも、原作は第二次世界大戦前。

ミュージカルは終戦後に作られていて、ラストにチャバはポーランドへ行く(原作には無い)。

大戦中にポーランドでユダヤ人に何が起こったか・・・原作者は知らないけれど私たちは知っているし、ミュージカルを作った人は意図的にそうしたんだよね。

 

もちろん普遍的なものも描かれているんだけど。男女の愛とか家族愛とか人間の業とか。

これらの作品もまた数十年後には、今の私たちとは違う感覚で受け取られることになるのかもなぁ。

願わくば、不幸な歴史が追加されませんように。

 

 

 

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