2021年観劇感想ラストです。
10月はまず、月組バウホール公演「LOVE AND ALL THAT JAZZ」から。
チケ難でしたが、友の会で当選して観ることが出来ました(その後、配信も観ました)
おはねちゃん推しなので初ヒロインが観られて本当に嬉しかったです。歌とダンスの評価が高いおはねちゃん、でも私が最初に惹かれたのはお芝居の声でした。
今回もすべてに上手でしたが、男性に守られる「いかにも宝塚ヒロイン」な役だったせいか、教科書通りの優等生な印象が残りました。勝気なリタ(ダルレークの恋)の方が生き生きしていて好きだったなぁ。これからもっとお芝居の幅が広がっていくことを期待しています。
雪組「CITY HUNTER/Fire Fever!」は2回観ました。
CHはタカラヅカの品格的に賛否両論あったようですが、私はとっても楽しかったです。初代贔屓の名前がビジョンに出てきたり(笑)まぁ、贔屓組でやって欲しいかはともかくね←
もともと原作漫画を知らなかったので少しだけ予習して行きましたが正解。予備知識が無かったら(主軸の話はわかるけど)楽しさは半減だったかも。逆に言えば、ホームズもそうですけど、原作ファンにはマニアックな楽しみ方が出来るように、原作知らなくても話のスジはわかるように作るのは流石だなぁと思いました。
ショーの方も暑苦しかったですが楽しかったです。あがちん中心の若手ダンス場面は見ごたえありました。
そして、待ちに待った博多座の「川霧の橋/Dream Chaser」です。
こちらは初日から遠征しました。れいこちゃんプレお披露目おめでとう!うみちゃんとのコンビはお似合いだし安心感もあるし嬉しいです。
お芝居は初演を知っていますが、古さも感じつつやはり良いものは良いなぁと思わせられました。男役さんたちを素敵に描き、その上で多くの娘役さんも魅力的に見せることができる柴田作品は、若い演出の先生たちにも参考にしてもらいたいです。
ショーはたまちゃんのサヨナラ作品だったので、その香りを残しつつ新しい船出を頑張っているなぁ、という印象でした。プロローグのれいこちゃんの新調のお衣装がめちゃくちゃ好きでした。あとデュエットダンス最高!
ゆみこちゃん主演の「五番目のサリー」
すんごく良かったです!原作を知っているので精神的にキツイ部分もあるんですが、多重人格をこう描くか・・・と。さすがオギちゃんと思いました。
出演の皆さんが上手でしたし、ゆみこちゃんも女優としてやりがいのある役だっただろうなぁ。たくさんの人に観て欲しい作品だと思いました。
11月は夏希さん出演の「ソーホー・シンダーズ」から。
初日は東松山・・・ってどこ?って感じでしたけど、お天気も良く小旅行気分で、名物やきとりのかしら(やきとりと言いつつ豚肉なのだけどw)を食べたり楽しかったです。
作品はその後12月に東京でも複数回観ました。話はいろいろとツッコミどころがあり、おいおいそれで良いのかよ?いうキャラクターも多かったです。
が、曲がすべてとても良かったのと、出演者がみんな歌が上手でストレスフリーだったのが心地良い作品でした。
「マイ・フェア・レディ」は、さーやちゃんを観た最後の舞台になってしまいました。
シアタークリエで主演したキューティブロンドが大好きでした。初演も再演も観ました。
クリエではキラキラな笑顔がはみ出しそうなくらい輝いていて、でも帝劇の真ん中だとまだまだ伸びしろがありそうで、これから色んな経験をしてどれだけ大きくなっていくのだろうと思っていました。
本当に残念です。ご冥福をお祈りいたします。
宙組「プロミセス、プロミセス」
こちらもチケ難でしたが、友の会で当選した友人に誘ってもらい観ることが出来ました。
実は数年前に宝塚以外で観たことがある作品で、その時は不倫をベースにした話に不快感を持ったんですよね。もともとが古い作品なので女性の描き方もステレオタイプでイライラしたし。
今回もそのあたりは根っこのところでは不快だったんですが、歌詞がかなりマイルドになっていたことと、やはり宝塚マジックというのでしょうか、ファンタジーとしてのベールがかかっていてハッピーミュージカルとして観ることが出来ました。
ちなみにエリザベートも宝塚版が好きな私です。東宝版は嫁姑戦争やフランツのダメ夫ぶり、シシィの我儘嫁ぶりがリアルに見えちゃってねぇ(苦笑)
一方、ロミジュリは外部版も結構好きです。ジュリエットママがおぞましくて(笑)
元日にブルーノートで観た上原ひろみさんのライブを、年末はオーチャードホールで観ました。
客席はグループごとに一席空いているという不規則なものでした。ひとりで来ている人は両隣が空いていて、私たち夫婦のようにふたりだと2席は隣同士だけど、その左右は一席ずつ空いている、という感じ。
ホールのせいか元旦より音楽に漂っているような瞬間があって(寝てるわけじゃないよ)そのうちに「私が危篤の時はこれを流して欲しいなぁ、そしたら迷わず逝けそう」と思うようになって、終演後に夫に伝えておきました(覚えているかは不明)
星組「柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!」
大劇場で1回観ていましたがそれが上手側の前方席。東宝では逆側が当たったので(両方とも友の会で当たりましたが、まさか配席まで考えてたりする?・・・無いか)初見とは違った方向から観られるのは、新たな発見もあり楽しかったです。
今年の観劇納めも、去年に引き続き明治座でした。「シンる・ひま明治座で逆風に帆を張・る」
はっきり正直なところを言ってしまうと、去年初めて観たるひまシリーズは「チケット代が高額な割に学芸会レベルの内輪受けネタが多くてうんざり」でした。シリーズがずっと好きだという人には申し訳ないけれど。
ただ今年はミュージカルに挑戦ということで、演出が原田の優ちゃんで、音楽がオレノくんで、出演者も帝劇レベルのガチ歌勢が多かったりして、ちょっと期待していました。
結果、チケット代を払って良かったです。楽しかった!
2年連続で夏希さん出演と聞いたときはウゲッとなりましたが、シリーズのイメージが変わって良かったです(何様?って感じですみません)
夏希さんやっぱりカッコいい!で終わった2021年でした。