さて、今年観た舞台の感想の続きです。

 

3、4月は雪組公演「fff/シルクロード」を計3回観ました。雪組は夏希さんの退団後も本公演は全部観ています。

トップコンビのサヨナラ公演でしたが、恋人ではなく同志・戦友というような役柄で、それがこのコンビらしいのかな・・・と思いました。抽象的存在が出てきたり、精神世界で会話したり、過去と現在が重なったりするので、舞台演劇を観ることに慣れていないと難しい作品だったんじゃないかな。老若男女が楽しめる娯楽・・・という宝塚の理念的にはどうだったのでしょうか、一三先生? ちなみに私は大好きでしたけどねw

 

宙組「ホテルスヴィッツラハウス」は潤花ちゃんが新しくトップ娘役になった公演。真風氏との並びが想像以上にお似合いでホッとしました。(なんとなく雪組っ子を心配してしまう心理・・・親心かな?)

専科に異動されたユズミちゃんの活躍も嬉しかったです。(初代贔屓がトップだった時代の組子さんなのでなんとなく心配してしまう以下同文w)

 

「エリザベート25周年ガラコンサート」は夏希さんが出演された東京公演のみ拝見しました。

前回と違ってフルコスチュームでないことが当初は残念だったのですが、実際に観てみるとコスチュームを着ていないからこそ自由度が広がったというか、夏希さんご自身の魅力がさく裂していて感激しました。

やっぱり「男役は現役生のもの」だと思っているのですが、OGだからこその経験を重ねたトート閣下は男役とはまた別の存在として魅力的なのだなぁと思いましたし、今後も定期的に観てみたいものです。

 

5月、緊急事態宣言によるイベント中止の事態が再び。

星組の「ロミオとジュリエット」はA・B両パターンともチケットを持っていたのですが、すべて公演中止期間にはまってしまい、キャンセルの憂き目に合いました。

そのため無観客配信を見たのですが、空席に向かって笑顔を振りまく生徒さんたちが可哀そうすぎて嗚咽をもらすほど泣いてしまいました。

千秋楽の配信も見たのですが、客席に座っている人を羨ましく思いつつも、私は1回もナマで観られなかったんだよーと思いつつも、それでもちゃんと本来の形で行われる公演を画面越しに見るほうが幸せを感じました。

 

5/15からは月組トップコンビのサヨナラ公演「桜嵐記/Dream Chaser」が始まりました。

直前の花組さんが無観客のまま千秋楽を迎えていて複雑な気持ちもあったし、感染状況も不安に感じていましたが宝塚まで日帰り遠征。

素晴らしい作品だったので、初日が観られて本当に良かった。

宝塚は良くも悪くもスター制を取っていて、トップコンビはもとより二番手三番手・・・と組の布陣が決まっている。それぞれの持ち味や技術力があるから、作品のほうを合わせる必要がある。もっと言うと将来の路線候補にちょっとした見せ場を与える、という内々の指示もあると思う。

作品に合わせて役者を集めてくる外部カンパニーのようにはいかない。

そこに座付き演出家の仕事があると思うのだけれども、それが見事にピタッとはまった作品でした。さすがウエクミ先生!

1度でも感動するし、何度観ても(実際、8月の千秋楽まで何度も観るわけですが)その度に心を動かされる、本当に良く練られた作品でした。

 

5月は夏希さんが出演する「17AGAIN」も始まりました。

初舞台・初主演の涼真くんが本当に上手でビックリしました。初日から全力で歌うので喉がもつのか心配でしたが、ちゃんとやり遂げていたので流石だなと。

客席のファンの方たちが観劇慣れしていないせいか上演中も「やばーい」「かっこいいね」と喋っていてちょっと引きましたが(苦笑)

涼真くん自身は舞台に向いていると思うし、ファンも一緒に成長するでしょうから(たぶん)今後も舞台に立って欲しい役者さんです。

夏希さんは出番は少なめでしたが、大きなナンバーもあって楽しかったです。あと、やっぱり等身バランスが最高!他キャストには申し訳ないけれど、外部舞台を観ると元ジェンって本当にスタイルいいよなぁと惚れ惚れします、はい。

 

 

 

今回はここまで。