夏希さんは次に向かって前進とのことですが、私は余韻にひたりますよw

ということで、アルジャーノン順不同つぶやき。

手術前のチャーリィとアルジャーノンの迷路競争シーンで、ゲージを受けとるだけに出てくるアリスw
表情が毎回微妙に違ってたように思います。
ふーん……ってネズミの様子眺めてたり。チャーリィの手術に思いをはせたのか、ちょっと不安そうな顔したり。
でも、ネズミはネズミ。それ以下でもそれ以上でもない、という感じ。
チャーリィをネズミと同列に扱う教授や博士と、人間として接するアリスの違いがここで垣間見えるような気がしました。

看護師ヒルダの歌。
まほちゃんの歌声は美しいのだけど、内容には賛同出来なかったです。
生きとし生けるものすべて生まれたがままに生きろ、神は必要なだけの重荷を背負わせたのだから……
って、それは持って生まれた側だから言えることだよね?
私自身が先天性の病気を持って生まれてきたせいか、めっちゃ違和感。じゃあ私も手術せず痛みにのたうち回って30そこそこで死ぬべきだったのかー!?(怒)
それとも、体はいじっていいけど脳はダメってこと?それこそ知能障害を差別してる気がするんですよね。
そもそもフェニルケトン尿症って今では治療すべき病だし。
自分の母子手帳みたら生後すぐ検査してるもん←それ今じゃない、かなり昔だw
まあ、最後にチャーリィが「かしこくなれて良かった」「楽しかった気がする」って言ってることで、私のもやもやは無くなるんですが。
新たな生命体を創造するとかクローン人間とかはダメだと思うけど、今生きている人が長く幸せに生きるための技術はありだと思うのです。

学会に連れて行ってチャーリィを見世物にしないで、とアリスが言うシーン。
ニーマー教授の反応はわかるんですが、意外だったのがストラウス博士。すごく冷ややかな表情。
下手の席からしか見えないのですが、ちょっと驚きました。
チャーリィを人間扱いする人って本当にアリスしかいなかったんだな……

ステージを囲む鉄柵。
アルジャーノンのケージのように、チャーリィを取り囲む研究所の檻。
2幕になってチャーリィが研究所を飛び出すと、柵が上がってビルのシルエットのようになるんですよね。フェイの部屋に続く非常階段にも見えたり。
そして研究所に戻ってくると閉まる。
壊れた時計にも回し車にも見えるセットとか、宇宙のような照明も好きでした。

初日より徐々に変わった夏希さんのお芝居。好きだったのは……
映画館でのチャーリーの行動を意識してる視線(ドキドキ)
学校でのチャーリーに対する苛立ちや悔しさが半泣きに(くすん)
フェイとの遭遇でチャーリーの元から駆け去るところ(きゅん)

9名というキャストがひとつになって、本当に良いカンパニーなんだなぁ、って観ていて思いました。
東京の千秋楽の挨拶では、あふれる思いに言葉が出ない矢田くんに
戸井さんからは背中をばしっ!
夏希さんからは「ちゃありぃ」と両肩をぎゅっ!
まほちゃんもボロボロ泣いてて……あんまり貰い泣きしない私もうるうるしました。

知能と知識
理性と思いやり
科学と人間

幸せとは何なのか……

色んな意味で考えさせられたし、今が当たり前なんじゃなくて有難いことなんだなぁと改めて感じた作品でした。