アルジャーノン10回目。

東京千秋楽のカクテルはこれ!
やっぱり夏希さんので締めないとね←飲むの3回目♪
そういや、いつからかカウンターのお姉さんがアルコールかノンアルコールか聞いてくれなくなっていた。通いすぎかw

千秋楽ということもあって、客席の集中度が凄かったです。
劇場中の空気がピーンと張りつめた感じ。

舞台上ももちろん熱くて、矢田くんは喉を痛めて大変そうだったけど最後まで一切手を抜かず。
夏希さんはニーマー教授に詰め寄るところで鉄柵にぶつかる勢いだし、最後は泣いて歌えないくらいだったし。
他のキャストも皆さん熱演でした。

キャスト9人なんですよね。一ケタですよ。
それで2時間半このクオリティってすごいとあらためて思います。
矢田くんがもちろん一番大変なんだけど、誰ひとり抜けても出来ない……というか誰か抜けたら怖すぎる。
全員野球←9人だけにw

客席にいても一体感がある作品で、色んな舞台観てるけどあんまり経験したことのない感覚でした。
作品の内容が、誰でもどこか自分に重なる部分があるからかもしれないな。
ファンタジーなんだけど、リアルなんですよね。

好きなシーンや胸に響くセリフは日々変わったりしたけど、トータルで心に残ったのが2幕後半。
アルジャーノンが死んで、ストラウス博士に「実験は失敗でも人類のためになる」と言われたチャーリーが、博士の気遣いに礼を伝え「僕も自分の経験が無駄だとは思わない」と言うところ。
そこからアリスに「君が責任を感じることはない」と伝えるところの流れ。

進み過ぎた知能と知識、遅れていた知性や理性、もともと彼が持っていた優しさや思いやり。
それらがようやくバランスを取ったのだなぁ……アリスが言っていた「素晴らしい人間になるわ」というのが実現したのだなぁ……とわかるシーンです。
その嬉しさと、だからこそ残りの日々が限られていることの切なさも募って。
美しく悲しく、でも人間というものの尊ささも感じられてとても好きでした。

原作はちょうど2幕が始まるあたりまで読みました。
兵庫公演までに読み終わると思うので、またそれから舞台を観るのが楽しみです。